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研究所発のテックベンチャーがゼロから20名採用するまで採用広報でやったこと

こんにちは!製造業向けにAIを提供するアダコテック代表の河邑(かわむら)です。noteは初投稿になりますが、私が2019年7月にアダコテックに加わってから力を入れてきたテーマの一つである採用広報について書いてみたいと思います。

アダコテックは2012年に創業した産業技術総合研究所(産総研)発のスタートアップですが、ゴリゴリのテックベンチャーで、知名度はほぼゼロ。採用ページもなく、採用を一度もしたことがなかった会社でした。

そんな状態から、約6ヶ月の期間で、社員+3名、インターン+6名、業務委託+11名と、7名→27名まで組織を拡大させてきました。本記事では、時系列を追って、どのように採用広報を立ち上げていったのか、というお話をしたいと思います。アーリーステージのスタートアップの方々のご参考になれば幸いです。

尚、一連のプロセスでは、株式会社ottomanさんにお世話になりました。mvvの設計から、採用コンテンツの開発、Web・動画のデザインまで関わって頂き、採用実務も含めて、一気通貫で相談できるパートナーがいたことは心強かったです。

どんな状態だったのか?(2019年7月)

私がアダコテックに出会った時に感じたのは「公開されている情報の分かりづらさ」でした。技術をベースにしたスタートアップではありがちなのかもしれませんが、サイト内は学術的な内容が多く、新規で訪れた方に対しては親切でない状態でした。また、所属するメンバーについての情報や、会社が目指す方向性についても情報がなく、当時、必要だったのは、候補者の方が「アダコテックはなにをしている会社なのか?どこを目指しているのか?」がすぐにわかるような情報発信でした。

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スタートはMissionを決めることから(7月〜)

まずはじめに取り組んだのがMissionの策定です。会社を対外的に出していく上で、すべての根底になるのはMissionです。メンバーが真に腹落ちするものを創り、One Messageで語れるようにすることが採用広報立ち上げの第一歩でした。

スタートアップは日々やることがてんこ盛りですが、そんな中でも、ミッションの議論にはすごく時間をかけました。社員全員で4〜5回に渡って社内ワーク(各2時間くらい)を実施しました。

最初に、そもそも何のためにMissionを決めるの?という話からはじめ・・・

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サービスを定義し・・・

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その上で「お客様や業界、ひいては世界をどう変えることができるか?」について出てきたキーワードをもとに、具体と抽象を行き来して議論を重ね、お互いの価値観や認識を揃えていきました。

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余談ではありますが、こうしたワークショップは、そのもの自体がチームビルディングに資するものであり、今にも繋がる組織の土台になっていると感じています。

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アダコテックのMission、Value

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ミッションは「モノづくりの進化と革新を支える。」に決めました。

アダコテックが取り組む「検査」という領域は、モノづくりにとってはミッションクリティカルではある一方で、商品に付加価値を生まないコスト部門なので、なかなか投資が進みません。ゆえに、多くの検査員の方々が、日々検査ラインに立ち、30年前と変わらない検査を実施しています。

そんなプロセスだからこそ、我々は、テクノロジーでこのプロセスを自動化し、製造業がよりクリエイティブなプロセスに集中できる世界を創りたいと考えました。それが、ミッションに込めた想いです。「支える」というフレーズは、製造現場の課題に向き合い続けてきた、創業エンジニアの伊藤、伊部の発案で言葉として採用しました。

尚、「ビジョンを定めるべきか?」、という議論もしましたが、アダコテックの生い立ちや事業特性を踏まえると、ミッションドリブンな方がしっくりくるので、ビジョン策定は行いませんでした。

バリューについては、既存メンバーのWork Ethicsの最大公約数を抽出するプロセスで進めました。プロが集まる少数精鋭集団ですので、「プロ意識」「期待を超える」という個々人に高い基準のアウトプットを出すことを前提に、その中でも「共創」の精神を大事にしよう、と話しました。ここのバリューについては、当時はまだ4人がチームになったばかりでしたので、今は新しいメンバーも加わっており、今後あらためてじっくり議論する時間を取りたいと思います。

採用広報立ち上げ(8月~)

ミッションとバリューが決まった段階で、まずwantedlyページの立上げを行いました。アダコテックは創業して7年間で採用活動を全くやってことがなかった会社で、採用の窓口をまず作るところから始めました。

ここで圧倒的に大事なのが写真です。絶対にプロに撮ってもらって下さい。我々はアパレル出身のottomanの上田さんにコーディネートまで提案頂き、撮影前の土日にみんなで洋服の買い出しに行きました。笑

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こうしてミッション、ビジョン、写真の三種の神器を持ってして、無事Wantedlyのページが立ち上がりました

記事発信をスタート(9月〜)

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次に取り組んだのが記事の発信です。

写真は、2019年9月に実施した、関係者を広く招待しての決起会の様子ですが、アダコテックの記念すべき初回のフィード投稿になりました。この投稿を皮切りに、Wantedly上で、社員へのインタビューやアダコテックの技術特徴、オフサイトミーティングの様子など16記事の投稿を行ってきました。

採用が目的なので、①Wantedlyの会社ページでは伝えきれない人の魅力を伝える、②色々と活動しているな感を出す。この2点が大事だと思っています。

ペース的には、月に1.5本程度となり、ベンチマークする企業と比較すると、まだまだ情報発信が足りていないと思っていますが、記事を見て応募を下さる方もいたりと、徐々に成果は出てきております。記事作成は骨が折れますが、一つ一つの投稿が会社のアセットになります。SNS上で会社情報を発信するきっかけにもなりますし、スカウトを打つ際に添付したり、色々と使い回しができるので、少しずつでも書きためていくと、のちのちラクになります。

サイトリニューアルプロジェクト始動(11月~)

Wantedlyを通じて自社の魅力を発信できるよう試行錯誤してきましたが、多くの方が参照されるホームページが分かりづらいままという課題が残っていました。

サイトリニューアルにあたっては、合わせて会社名、ロゴ、コーポレートアイデンティティなど、会社全体のリブランディングをすべきかどうかも議論しました。しかし、組織もプロダクトもまだ固まりきっていない段階でしたので、リブランディングするには時期尚早と判断し、ひとまず、サイトのリニューアルだけ、先行して実施することにしました。

さて、冒頭でも書きましたが、以前のホームページは、使われている用語が学術的すぎることや、構成が複雑で全体的にわかりづらいことが課題でした。アダコテックが持つテクノロジーや、ソリューションの強みが視覚的に伝わるデザイン。そして、サイトを訪れた人が期待を持てるような先進的なデザインにするべく、希望のイメージを伝え、リサーチから、3つのデザインを提案頂き今回のデザインに決定しました。

サイトABC

以下、ottomanさんよりデザインモチーフの説明。

Bのデザインテーマのモチーフは、アダコテックロゴのチェックマークを使用し、右肩上がりの斜めグリッドで成長性など未来への前向きな思いを込めたデザインに仕上げ、リニューアル以前の課題であった、学術的要素が多い点については、アイソメトリックのイラストを用いて、事業内容や技術特徴が直感的に伝わるように表現し、大胆に配置したレイアウトでターゲットである製造業を想起させる設計にしています。
TOPのキービジュアルには3パターンの動画を起用し、それぞれテクノロジー、 人感、製造業を想起させる動画を用いて、洗練された世界観を表現。 スタイリッシュな中でも「モノづくり」の文字を手書きにすることで、サ イトに人感を与えています。

動画も作っちゃった話

当初動画というコンテンツは予定していなかったのですが、製造業の検査というアダコテックのビジネスは一般的には馴染みがなく、事業内容を伝えるのに苦労している状況でした。そこで、より視覚的に理解できる動画コンテンツの作成も同時並行で進めました。

ぜひ、下の動画も見ていただきたいのですが、私たちが向き合う製造業の検査・検品の課題が、伝わりやすい形になったと思います。

これまでを振り返って

採用広報はどこまでやれば"十分"というのはなく、効果測定も難しく、やれば必ず採用できるわけではない・・・ので、どこまでやるべきか?を悩んだ時期もありました。

結論としては、採用広報は「細く長く」続けるもの、と整理しています。アーリーステージに、一気に取り組もうとしても、そもそも事業も組織も未熟なので、広報できるものが限られます。広報や人事専属の人もほとんどの場合はいません。なので、会社の成長に伴って、採用広報も伴走させていく。記事発信のセクションでも書きましたが、少しずつ広報アセットを積み上がていく、という取り組み方針にしています。

アダコテックもまだまだ出来ていないことばかりで、noteでの発信、ミートアップの開催、登壇イベントなど、これから取り組んでいけたらなと思っています。

今後のアダコテックについて

昨今の情勢の変化により、これまでの業界の常識、ビジネスの在り方そのものが大きく変わろうとしています。私たちが向き合う製造業も、こうした不測の事態でも生産を継続するための体制が見直されています。調達の分散化が一つ、そしてもう一つは、生産の自動化です。

私たちが産総研の技術を持ってして挑戦している「検査の自動化」は、業界変革のために、ますます重要になってくると確信しています。この状況下だからこそ、アダコテックとしては、いち早く世の中にレベルの高いソリューションを提供したいと考えております。

「モノづくりの進化と革新を支える。」というミッションの実現に向け、事業を加速させていきたいと思っています。製造業×AIでの挑戦にご興味のある方、ぜひ一度お話させてください!


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製造業×AIのアダコテック代表取締役CEO|http://adacotech.co.jp|モノづくりの進化と革新を支えるというミッションのもと、日本発のAI技術で、製造業の検査を自動化するサービスを提供しています。一橋法11'卒→三井物産(7年)→DMM(1.5年)→現職
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