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モノづくりの進化と革新を支える - アダコテックが描く未来

製造業向けにAIを提供しているアダコテック河邑(かわむら)です。前回の記事ではアダコテックへの参画経緯や面白さについて書きましたが、今回は「アダコテックは何を目指しているの?」という点について書きました。アダコテックに興味を持って頂けるキッカケになれば嬉しいです!

そもそもアダコテックって?という方には、2分弱の説明動画がありますので、宜しければご覧下さいm(_ _)m  動画リンク 

モノづくりは楽しく、クリエイティブであるべき

日々、現場では多くの方々が目視による検査を行っていますが、数十ミクロンのキズを立ちっぱなしで探し続ける作業は、肉体的・精神的な負担も大きく、本人のキャリア形成にも繋がりにくく、老眼等による年齢的な制限もあります。こうした作業については、我々のテクノロジーで自動化し、その方々がよりクリエイティブで楽しいモノづくりにフォーカスできる世の中にしていきたいと思っています。

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マクロな視点では、日本の製造業の立ち位置の変化にも着目しています。日本が安いものを大量生産する時代は終わり、その役割は中国やインドに引き継がれています。人口減少国家としては、ますます高付加価値なモノづくりをしていく必要があり、検査の自動化によって、その大きなトレンドを支えて行きたい。それがミッション「モノづくりの進化と革新を支える。」に込めた我々の想いです。

33兆円のマーケット - 検査の自動化はものづくり共通の課題

ものづくりの企業課題

上記は経済産業省が毎年公開している「ものづくり白書」の一部です。製造業の経営課題のTOP3は、①価格競争の激化、②人手不足、③人材不足・能力開発が進まないの3つ、となっています。

現在、製造業の検査は、そのほとんどが人の目によって行われており、工場の5人に1人 (国内推計140万人)は検査をしていると言われています。現状では、人が圧倒的に不足しており、熟練工の技術を伝承することが難しく、採用・人材育成・人材の維持にかかるコストは年々上昇しています。結果的に、それが最終価格に転嫁されるため、価格競争力に影響します。つまり、検査はものづくり企業の経営課題に直結しているテーマなんです。

ものづくり白書

別の統計を見ると、検査工程の自動化に着手しているのは、全体の10%です、約半数の会社は、自動化したくても、出来ていないという状況です。

アダコテックのプロダクトの価値

では、ここまで大きなマーケットなのに、なぜ、やりたくても出来ないのか?実際に、様々な会社が検査の自動化に挑戦してきましたが、要求される精度の高さ、検査の複雑さ、タクトタイムの短さ、AIエンジニア不足など、様々な技術的ハードルに拒まれてきました。

アダコテックのプロダクトは、15年のR&Dを経て、この難しい課題を解決するに至りました。開発しているのは、インプットされたデータ(画像、動画、音、センサーデータ)に対して、どこが、どれくらい異常かを瞬時に判定するソフトウェアです。

プロダクト2

100枚程度の極めて少量の正常データのみで、圧倒的な検査精度を出せることが、他社にはない特徴です。非常に難易度が高い検査課題を解決してきました。実際、日本トップクラスの自動車部品メーカー様も、数多のAIベンダーの中から比較検討の上、弊社を選んで頂いており、日々様々なお引き合いを頂いております。

Next Stepとして、「誰でもカンタンに精度が出せる異常検知ソフトウェア」に着手しています。どれだけ優れたアルゴリズムも、一部のエンジニアしか扱えないようでは、広く使って頂けるものにはなりません。これまでオンプレで提供していたサービスを、クラウド型のSaaSへと転換し、導入コストを下げています。そして新機能として、画像を入れるだけで最適なパラメータを提案する機能を実装しています。ボタン一つで設定を完了させる画期的な機能です。2020年4月にベータ版をリリースし、様々なデータセットを検証しながらその精度を高めており、今年中に正式版をリリースする計画です (とてもExcitingな開発ですので、ご興味あるエンジニアの方、ぜひお声かけ下さい!)

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壮大なるフィールドへの展開

現在のコアなお客様は日本の基幹産業である自動車メーカーや自動車部品メーカーです。世界で最も厳しいと言われているお客様に認めて頂いていることが事業展開の要となっています。

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自動車業界は裾野が広く、巨大なマーケットですので、ここを最初の市場ターゲットにしています。前例主義な業界ですので、Tier1への導入事例をテコにして、国内外でトップダウンに展開していきます。自動車産業が大きいドイツ、アメリカ、中国のマーケットとも既に話を始めています。

もう1つの展開は、他業界への拡大です。既に三井E&S様との新幹線トンネル検査案件や、セントラル警備保障様とのセキュリティ案件にも取り組んでおり、アダコテックの技術の汎用性が証明されています。静止画による検査だけでなく、動画・音・センサーデータなど、様々なインプットに対して適用できるので、営業すればするほど、色々な可能性が見えてくるところは楽しいところです。

壮大なるフィールドに向けて、プロダクトの開発と歩調を合わせながら、スピード感を落とさずに展開しきれるかどうかが、今後の事業のキーポイントになっています。

一緒にアダコテックで勝負しませんか?

やりたいこと、やらなければならないこと、山積みです。アダコテックは新しい仲間を継続的に募集していますので、大きな挑戦に向けて、志を共にしてくれる方からの応募をお待ちしております!カジュアル面談も大歓迎です!(DM歓迎です!→@ryotakawamura9)

前回の記事はこちら。


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