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11億円調達から描く、AIでヒトの創造性を解放する未来

「こんなに細かいキズを目で見つけているんですか・・・!?」

製造業の現場で思わず私が呟いた一言です。実は皆様のお手元にある製品の95%は、今も人間の目で検品しています。当たり前ともいえる日本のモノづくりの高品質は、アナログなプロセスに支えられているのが現状です。

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上は私自身が1週間工場に泊まり込んだときの動画ですが、1日8時間、何千個という部品に対して数ミクロンという細かいキズを探し続ける作業です。とても過酷な作業で、長時間繰り返せば視力にも影響がでてきます。

私たちアダコテックはこの製造業最大のアナログ領域(30兆円)である検品作業の自動化を皮切りに、モノづくりを変革する挑戦をしています。検品はAIで実施し、検品をはじめとした様々な工程のデータ化を推進することで、製造業に携わるヒトが創造性の高いプロセスに集中できる世界を作ることがアダコテックのミッションです。

そして申し遅れましたが、アダコテック代表の河邑(かわむら)と申します。日本のモノづくりを良くしたい、日本を良くしたいという一心でアダコテックに参画し、日々熱い仲間と一緒に事業に没頭しています。

累計145社への提供・海外への進出

アダコテックは日本最大級の研究機関である産総研からスピンアウトして設立したテクノロジースタートアップです。世界的にも唯一の特許を保有しており、Deep Learning技術とは一線を画す革新的な技術を持っています。この技術を活用した検品ソフトウェアを製造業のお客様に提供しています。組織はエンジニアを中心に正社員16名の体制です。

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これまでホンダさんとの共同実証をはじめ、自動車業界を中心にサービスを一気に拡大してきました。直近1年で事業は3倍に成長、累計145社に及び、2021年にはドイツ企業との実証も開始しました。

しかし日々様々な業界のお客様から断続的にお問い合わせを頂いている状況で、検品はあらゆる業界に存在する製造業共通の課題であることを肌で感じています。現在の事業展開は、業界課題の解決に向けてはほんの氷山の一角です。巨大な市場課題の解決に向けてやるべきコトは山積しています。

アダコテックのこれから

この度、アダコテックは11億円の調達をしました。 (累計15億円)

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調達した資金を活用し、まずは検品分野での技術的デファクトになるための手を打っていきます。様々な業界への水平展開と海外も含めた地域的な展開を拡大し、検査機への組み込みという新規事業にも着手していきます。

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そして、アダコテックとして最終的に目指す未来は、検品を自動化するにとどまらず、工場の中のあらゆるデータを活用するプラットフォームを創ることです。

これまでの日本のモノづくりは、効率化を突き詰めた質の高い大量生産が強みでした。しかし、製造業はいま、電動化・個別化など大きな変革期を迎えており、生産方法を柔軟に変化させることが必要となっています。この「変化すること」が今の日本の製造業は苦手です。

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アダコテックは検品を皮切りに、工場内の様々なデータを定量化・見える化を実施していきます。モノづくりにおいても、ソフトウェア開発と同じように、短いPDCAで試行錯誤ができるようになるな世界を実現していきます。これまでは製造業はミスが許容されにくい世界でしたが、データ化を進めることで、ヒトの創造性がいかんなく発揮される自由でクリエイティブなモノづくりを実現できると信じています。

組織は3倍に、資金調達イベント開催します!

これまでお話してきた構想を実現するために、組織は16名から2年後に60名体制まで拡大していきます。製造業×AIのフィールドのグローバルカンパニーの創業メンバーにご興味のある方、まずは5月10日(火)19時~、5月26(木)19時~から2つのイベントを予定していますので、ぜひお申し込み頂けると嬉しいです!


参考: アダコテックの事業の詳細についてはこちらをご参照下さい


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