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いったい、なんのために「お金」を稼ぐのか

生まれたときに、まさかお金を稼ぎな柄生きるなんて、誰も想像しなかっただろう。小さいときはお金は親が出してくれるもので、わがままを言えば、ある程度のものは手に入った。でも、大人になるにつれて、お金は自分で稼がなくてはならないと知る。そして、いまではお金を稼いで暮らすが当たり前になっている。

ちなみに僕がお金を稼がなくてはならないと思ったきっかけは、学生時代にお金がなくて、ご飯を食べれない日を何日も過ごした経験からだ。「お金がなくて苦しかった日々に戻りたくない」がお金を稼ぐ理由だったし、それ以上はなにも考えていなかった。過去の原体験を通して、お金の大切さを知った。でも、それは生活を成り立たせるためのお金稼ぎでしかなかった。

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お金を稼ぐ理由は、いったいなんなんだろうか。生活が成り立つぐらいのお金を稼げるようになって、生活を成り立たせるという目標は果たせた。世の中の大半の人が「なんのためにお金を稼ぐのか」を、ちゃんとは理解していないように思うし、僕もなんのために稼ぐのかと問われたら、自身が納得のいく答えは、まだ導き出せない。

やりたいことを全部やれるまでのお金は稼げていないけれど、日常を成り立たせる程度のお金は稼いでいる。これを増やすか減らすかが、これからの課題。間違いなくお金を増やす選択肢を選ぶんだけれど、なんのために増やすかをきちんと定義づけしておきたいと思う。

「月収100万円を達成しました」、「ライターをはじめて3ヶ月で20万円を稼いだ」といった投稿が、SNSではありふれている。そして、SNSで見る輝かしい姿に憧れる人は多い。でも、そのお金をなにに使っているのか。お金があれば幸福だと発信している人は、ほとんどいないような気がする。大金をチラつかせて、じぶんみたいな生き方をしないかと聴衆を煽る人だっているのも事実だ。

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人によって幸せの定義は変わる。お金をたくさん持っている人に憧れる人は多いし、お金はないよりもあったほうがいい。それは確かな事実だ。

でも、お金をたくさん稼ぐだけの人生は、はたして本当に幸せな人生なのだろうか。僕自身もお金のある生活に憧れている時期が確かにあったし、お金を稼ぐが目的で、仕事をしていた時期もあった。

お金を稼ぐために、ブログを立ち上げたり、バー兼イベントスペースを立ち上げたり、ライターになったりと、いまもさまざまな試行錯誤を重ねる日々を過ごしている。そして、試行錯誤を繰り返した結果、生活を成り立たせるためのお金を稼ぐこともできた。

お金を稼ぐ行為は、悪ではない。お金を支払ってもらうってことは、誰かを喜ばせている証明でもある。

でも。なんだろう。お金を稼ぐ理由を考えるほど、人生は暇じゃないし、やらなければならないことをやっているだけで。1日はあっという間に過ぎていく。誰もが「毎日を生きる」に必死だし、わざわざ時間を取ってまで考えるほどの余裕はない。その上、なんのためにお金を稼ぐのかを考えなくても、生きていける。考えないでいいのであれば、考えずに生きていたほうが楽だ。

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「お金は手段であって、目的ではない」

先日出会った人が、「お金を稼ぐとか仕事で結果を出すよりも、じぶんの人生をちゃんと味わいたい」と言っていた。眼の前に起きた出来事から目を背けるのではなく、i起きた出来事ぜんぶを味わうように毎日を楽しむ。

その人はお金があってもなくても、じぶんの人生を楽しめるんだろうなと。お金にとらわれるんじゃなくて、人生をちゃんと味わう。そんな生き方がうらやましく思えた。キラキラしている世界に憧れるんじゃなくて、じぶんの人生をちゃんと生きる。そこには確かに揺るぎないじぶんだけの軸があった。そして、その考え方はお金を稼がなくてはならないという僕の固定概念を見事にぶっ壊してくれた。

お金を稼いで、海外旅行に行く。親孝行のために、家族を旅行に連れて行きたい。休みの日に居酒屋で友達とお酒を飲みたい。スキルアップのための講座を受けたい。好きな本や映画を観て、じぶんが歩めなかった他人の人生を味わう。とかお金を稼ぐ理由は、人によって異なる。

人生のあらゆる出来事には、お金が必要で、誰もがお金の存在する人生を歩んでいる。でも、死んでしまったらお金を天国には持って行けないって事実もある。もしかしたらじぶんの「やりたい」を叶える分のお金さえあればいいのかもしれない。心が優しい人は、じぶんの子どもやパートナーのために、じぶんが死んだあとも困らないようにと、お金を稼いでいるのかもしれない。お金を稼ぐの中にも、ちゃんと愛はあって、そのベクトルがじぶんにむいているのか、誰かに向いているのかの違いでしかないんだろう。

どんな人も例外なく、じぶんの目的を達成するために、お金を稼いでいる。だからこそ、どんな目標を達成したいのかが大切なんだと思う。お金を稼ぐことは確かに大切だ。でも、それが目的になってはならない。じぶんにとってなにが大切なのか。それを明確化することが、お金と真摯に向き合うってことなんだろう。

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どんな人生を歩みたいか。そして、その人生にはどの程度のお金が必要で、そのお金を稼ぐための方法はなんなのか。道に迷ったときこそ、きちんと考えるべきだし、考えたほうがいいんだろう。とはいえ、そんなに簡単に答えは出てこない。

別にお金を稼ぐ理由なんて、考えなくても生きていけるし、考えないという選択もありだ。だからこそ、きちんと人生と向き合って、お金を稼ぐ理由を見出すべきなんだと思う。

ちなみに、こんな偉そうなことをだらだらと並べているくせに、まだお金を稼ぐ理由は、見つかっていない。20代が終わるこの1年でなんのためにお金を稼ぐのかを明確化したい。でも、大切にしたいもののために、お金を稼ぐって考えはずっと変わらないだろう。

なんのためにお金を稼ぐのか。その答えは、きっと目の前にある。

これは完全に個人の意見なんだけれど人生のすべては、「こんな人生やっぱり夢だったか」と言って死ぬための準備運動だ。じぶんのために、そして、大切な人のために、お金を稼げたら僕はそれだけで幸せなんだと思います。

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