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ねじまき時計

まるで磁石のように惹かれあった2人。今では反発しあってしまった2人。君の瞳の奥にはもう私はいなくて、私の瞳の奥にまだ君がいるのは、まだ私が前に進めていない証拠。進みたい、進めないの繰り返しのなかで、いつかあなたが消え去ってくれればいい、

目をつぶればそこには笑顔の君がいて、目を開けばもうそこには君はいない。かつては当たり前だった2人。今では特別にすらなれない2人。2人で1つだなんて、嘘で騙して、私を乱して、用がすんだら、はい、ばいばい。

2人で回したねじまき時計。今ではすっかり動かずに、2人の時間とおんなじだねと微笑みかけても、返事は返ってこないまま。2人で約束した永遠は、手放すことでしか掴み取れなかった。守れない約束なんてもういらない。不必要な約束に縛られて、傷つくなんてもう嫌だから。

安っぽいガラクタみたいな運命。枯れてしまった花のように、価値がなくなった2人。めいっぱい傷つけて、めいっぱい傷つけられて、おあいこだねって。この思いすらもおあいこになれば良いのに。願わくばもう1度2人の時間を取り戻せたらいいのに。

最後の最後まで、私が負けたことを認められないまま笑顔で、そっと君に手を振るよ。

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