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元君の彼女より

今はいなくなったあの人。かつては恋人という関係性だった2人。

まだ前が向けなくて過去にすがりたい気持ちで胸がいっぱい。君より素敵な人なんて現れないんだもん。君との思い出に勝るものなんてないし、忘れるまでは浸らせてくださいよ、是非に。

会いたいけど会いたくないという気持ちが行ったり来たり。会えなくても平気だよって、それが嘘だということに最後まで気づかなかった君。自分の気持ちをもっと伝えれば良かったって後悔しても後の祭り。

友人と終電まで飲んだ地下鉄の帰り道。君と電車に乗って、同じ家に帰ったことを思い出す。帰り道はいつも君が迎えに来ていたよね。家までに帰るあの時のめんどくさがる君の顔を見るのがたまらなく好きでした。

部屋にまだある君の使いかけの歯ブラシ、バスタオル、全部全部ただのガラクタに成り下がる。捨てきれない君との思い出。愛着ばかりがただこみ上げる。生活の節々に君がいたことのありがたさを痛感してますって、言われても迷惑なだけだよね。

「女は初めての女になりたがり、男は最後になりたがる」って聞いたことない?

わがまま言っていいなら、最初で最後が理想的。でも最初になんてなれないし、あなたの過去のことなんて微塵も興味がないから、いつまでも私が最後だと信じさせて欲しかった。

もうどうせなら君を私の虜にしてしまいたかった。でもどうやら虜になっていたのは私の方みたいね。君なしでは生きれないという沼に浸かり、まだ君のことを待ってるってほんと気持ち悪い。

ああもうごめんなさい。でも私を依存させた君にも原因はあるから、最後まで責任を取れないなら、依存なんてさせないでよ。困っちゃうわね、全く。

私が悪いことは最初から知ってるんだから、それ以上はもう何も言わないでよ。嫌になるから。君を思い出してまた君に会いたくなっちゃうから。まだ忘れることができていないなんて認めたくないから。

離れた2人の距離は一向に縮まらず君の独走状態。いつか追いつくことができるのかな?

君なしの人生。私の生きがい。一体どこに行ったの?まだ帰ってこないの?

まだ私の隣は空いてるからいつでも戻ってきてね。元君の彼女より。

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