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あまりにも素敵な夜だから

今日は何年振りか思い出せないぐらい、久しい地元の友とお酒を呑み交わした。

昔のやんちゃ話で笑い、当時のできごとがつい先日かのように思えるそんな楽しい夜。

今日呑んだ友人は中学に部活で、キャプテンと副キャプテンの3人だった。僕らの指導者は、サッカー未経験者。でも審判の免許を取得したり、僕らのために、たくさん時間を費やしてくれたことに、今では頭が上がらない。

自分たちで、練習メニューを考える毎日。やりたいことばかり練習に入れるキャプテンの暴走を止めるのが、僕たち副キャプテン2人の役目だった。練習試合で負けるたびに、やっぱ僕らだけでは無理なんじゃないかと後ろ向きになる。

そんな僕らを、いつも一喝してくれたキャプテン。自分たちで練習メニューを作り上げ、そんな僕らは中学史上初、市の大会出場を成し遂げた。あの時に自分たちのやってきたことが、報われた気持ちになったのを今でも覚えている。

浮かれに浮かれまくって、コンビニでなけなしのお小遣いをすべて使い切って、市の大会出場を祝う。大金を使ったわけでもないのに、些細なことで全力で盛り上がったっけな。今ではなけなしのお金を使うだけでは、幸せな気持ちになれないんだろうなと、少しだけ寂しく思う自分がいる。

来たる市の大会。PK戦の末、1回戦で僕らの部活動は幕を閉じた。きっと、市の大会出場に完全燃焼してしまっていたんだろうな。

絶対に、泣かなかったキャプテンが泣いた日。ああ、こいつにも人間の血が通ってんだなって、そんなことを涙しながら考えていた。そういえば嗚咽を漏らし、立てない友もいたな。

そんなキャプテンは今、結婚して、子どもを2人を育てるパパになっている。昔と変わらず、自分のやりたいことばかりをやっている。

やりたいこと、そして、自営業で、嫁と子どもを食わせているから、本当にすごいよね。

もう1人の友は、つい先日子どもが生まれ、今は営業を頑張っているみたい。幸せな結婚生活。少しだけうらやましくなってしまったのは。ここだけの話。

地元の友と会うたびに、負けてられないという気持ちになる。そんな友がいることを嬉しく思う自分がいるのも事実。

今日はあまりにも素敵な夜だった。

「いつか俺たちで、一緒に仕事をしたいな」

居酒屋を出る前に、キャプテンが僕らにボソッと言った一言。

自分の好きな友と一緒に仕事ができれば、どれほど幸せなんだろうか。

これからも彼らとの交流は、まだまだ続いていく。

その時に胸を張って、「自分はこんなことをしてきたんだぜ」って言えるように、今日も今日とて、僕は自分のやることをきちんとやろうと思う。


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