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二十九、三十

30歳になった。実感はまだないし、生まれてからもう30年も経つなんて、いまも信じられない。本当にいろんな人との出会いと別れがあった。いいこともあれば悪いこともあったけれど、トータルで考えれば、生きていて良かったと思える。

誰かにとってはただの日常だけれど、6月16日は僕にとっては特別な日である。誰かに祝ってもらえることもうれしいのだけれど、誕生日は自分と接してくれている人に感謝する日でもあるのだ。これまで関わってくれた人、いまも関わってくれている人、そして、これから関わってくれる人に感謝の気持ちを伝えたい。

天気は曇りときどき晴れ。午前中は雲が空を覆っていたのだけれど、午後からは晴れ間が差すようになった。まるでお前の人生は少しずつ明るくなるよとと言わんばかりに。

29歳から30歳になったときに、どんな人間になっているのかを去年から楽しみにしていたのだけれど、変わったところはほとんどないような気がする。その事実が嬉しくも寂しくも思う。これから変わったと思える瞬間が増えるのだろうか。兎にも角にもいい方向に変わることだけを願う。

いい機会なので、29歳の1年間を振り返ろうと思う。

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29歳になる前に、難病の手術入院をした。そして、29歳になってからの難病のための手術入院をした。前回は2週間ほどの入院だったのだけれど、今回の入院は1ヶ月と長期的になった。2週間ほどで退院できると思っていたのに、思ったよりも術後の経過がうまく進まず、長引いた結果になった。

薄暗い病室でずっと難病について考えていた。なぜ自分なのだろうか。そんなことばかりが頭に浮かぶ。そんなときに出会ったのが、星野源さんのエッセイだった。ユーモアあふれるエッセイに勇気づけられた僕は、YouTubeで星野源さんの動画をとにかく見た。

彼はくも膜下出血で大きな手術を経験している。そのときにこの経験をネタにしなければやってられないと思ったそうだ。そして、くも膜下出血になった人が自分を見たときに、勇気が出るような人間になっていたいとも語っていた。

星野源さんの言葉に感銘を受けた僕は、難病を嘆くのではなく、ネタにしてやろうと思えたし、勝手に恩人だと思っている。ベーチェット病になった事実は変えられないけれど、そこで落ちるか再起するかは本人次第だ。変えられない事実を嘆くのではなく、どうやって武器にするかを考える。そして、同じ難病になった人が僕を見たときに、こんなバカでも楽しくやっているのだから、自分も楽しくやれたらいいなと思ってもらえる人間になると、薄暗い病室の中で決めた。

もうひとつ大きな出来事は、東京に行く決心をしたことだ。東京に行きたいと思った理由は、一度は東京で勝負してみたいと思ったためだ。そんななかで、東京の恋人ができた。現在は大阪と東京の遠距離で交際をしている。ちなみに彼女は入院していたときに、毎日電話で励ましてくれた。ありがたいと思ったし、自分のことをこんなにも考えてくれる人がいる事実が何よリモ嬉しかった。

東京への思いがあったなかで、東京の恋人と出会ったため、これは東京に来いという神のお告げなのでは?と思った。いい機会だし、現在は東京に行く準備をしている。でも、あくまで仕事のために東京に住むのであって、そこの目的を履き違えてはならない。

2023年の2月に東京に行く予定で、現在2ヶ月に1回東京に行っている。もちろん仕事を探すが1番の目的だ。東京に移住した段階で、すぐに東京で働ける地盤をいまのうちに固めておく。失敗をしたくない性格のため、自分のなりのリスクヘッジである。とはいえ、現状は仕事がまだない状態のため、お仕事につながりそうな場所に積極的に足を運んでいく。もし僕に合いそうな企業がありましたらぜひともお声がけください。

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次に仕事について振り返る。29歳は初めてお仕事として、エッセイを書いた年でもあった。エッセイを仕事にしたいと思っていたため、大きな一歩だった。これを皮切りにエッセイの仕事を増やしていきたい。

そのほかにはSEOを基礎から学び直したり、編集に力を入れたり、ディレクションに力を入れた。執筆のお仕事よりも黒子的な役割が多かったような気がする。僕は自分が目立つよりも誰かのやりたいをサポートするほうがきっと向いている。そう気づけた1年間でもあった。

もうすこしで独立してから4年が経つ。できたことよりも、できなかったことのほうが圧倒的に多かった。それは伸びしろがある証拠であり、そこからどうするかは自分次第である。今後は新しいことではなく、できることをさらにパワーアップしていきたい。まだまだ現状に納得はしていないし、自分をもっと深めたい。上を見るたびにそこに行きたいと思うため、現状に満足しない人間で良かったと思う。

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あらためて、30歳になりました!どんな30代になるかワクワクしている自分がいる。去年と変わらずモットーは「だらけきった正義」でいく。真面目に生きるし、おふざけも真面目にやる。だらだらと自分のペースで生きたいって気持ちはずっと持ち続けたいし、自分のなかの正義は崩したくない。とりあえず笑顔で30歳を迎えられて良かった。そんな感じで30代になった僕を今後ともよろしくお願いします!

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