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優しいままの君へ

「君とならどこまでもいける」と思ってた。でも実際その先は暗い迷宮みたいなものだった。喧嘩するたびに仲直りして、仲直りするたびに君のことを知った気になったし、距離が近づいたと思えた。ところが、隣にいるはずの君の本音が見えないのはなんでだろうか。

隣にいるはずの君に、たまに見え隠れする知らない顔の君。君の真意は最後までわからなかった。腹の底は見えず、すれ違いを繰り返すことで、シンクロした想いはどんどんずれていく。軌道修正を繰り返すけど、君の心はわたしから離れるばかり。もはや続きなんてなかった。

今では切ってしまった長い髪。長い髪を切るのは失恋したからだなんて、馬鹿みたいな理由で髪を切る。当時とは変わった化粧。色を変えたリップに、当時のままのチーク。あの時の思い出はいまはもう色褪せた。でも写真に写る2人は絵に描いたような2人に見えるのはなんでだろうね。

あの時に戻りたかった。もしも2人がやり直せたら今より未来は明るかったのかな?

答えなんて分からないし、もう分からなくて良い。君が変わることを期待してた。変わってほしい。いや、変えてしまいたい。なんて変わってしまったのは私だった。

君はいつまでも優しいままの君だった。

ああ、終わってしまったのは、あれもこれも全部私のせい。

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