見出し画像

恋人ができたんだ

どうやら恋人ができたらしい。「らしい」という言葉を使う理由は、まだ恋人ができた実感はないためだ。きっとこれから少しずつ実感が湧いてくるのだろう。実感がない事実を焦る必要もなければ、不安に思う必要もない。ただお付き合いが始まったことはゴールではなく、スタートラインに立ったに過ぎない。それだけは頭に入れておく必要がある。

正直、自分に恋人ができるなんて思っていなかったし、恋人なんて必要なかった。恋人を作るぐらいならば、仕事や自分磨きを頑張りたい。恋をしたくなったタイミングで恋をすればいい。夏頃にそう決心したくせに、また性懲りもなく自分から人を好きになった。これにはなんらかの意味があると強く思いたいし、一緒にいる意味を2人で作っていけたらいいななんてことを、本気で思っている。

お付き合いに興味を持てなくなった理由は、恋愛に対してあまりいいイメージを持てなかったことだ。もう自分には誰かを好きになる権利などない。お付き合いしたところでいつかはお別れする。傷つくことがわかっているのであれば、最初から恋人など必要ない。それに自分1人で生きていく自信だってある。

特になにかがあったわけではないけれど、恋愛に興味を持てなくなった。恋愛をするよりも、仕事で結果を出したい気持ちが強くなった。ただそれだけである。でも、仕事を頑張って結果を出したフェーズで出会った人であれば、自分とのフィーリングも合うかもしれないという期待を抱いていたことは事実だ。

昔から付き合いのある友達には、「守る人がいた方が頑張れるタイプの人間」とよく言われてきた。きっと事実だし、これまでに自分のために頑張ったことがない自分にとっては、胸に楔のように突き刺さるに値する言葉だった。そんなことはいちいち言われなくてもわかっている。だからこそ、「自分のために頑張りたい」と言いたくても言えなかった過去がある。

かわいい女性もかっこいい男性も、世の中にはたくさんいる。そこに愛がなくとも、偽りの恋心は簡単に芽生えてしまう。そんな関係性を望んでいるわけじゃない。恋心がない相手を愛するのは、男女共通で言える話で、揺るぎようがない事実だ。それに加え、好きな人が自分の恋人になる確率は極めて低く、本当に好きな人とは結ばれないことがほとんどだ。運命の赤い糸は簡単に切られるし、未来永劫を夢見て交わした約束すらも簡単に反故になる。

恋人なんて必要ないと思っていた自分に恋人ができた。不思議なことにうまくいく恋はとんとん拍子で進んでいく。逆にうまくいかない恋はいつまでたってもうまくいかないものだ。うまくいかないからこそ、振り向かせたい。苦労があるからそこに愛情が芽生える。いや、その感情は愛ではなく、もはや執着と呼んでも差し支えない。たとえ手に入ったとしても、執着が目に見えた途端に、その関係は簡単に破綻するのがオチだ。

恋人ができたんだ。本気で好きと思う子なんだ。でも、遠距離恋愛なんだ。ちなみに僕は遠距離恋愛などしたことがない。まったくの未知である。どうなるかはわからないし、不安もたくさんあるだろう。こちらができることはなるべく相手を不安にさせないことぐらいで、急に体調を崩したときにいきなり会いに行くことはできない。正直不安はあるけれど、愛が本物であればきっとうまくいく。いや、うまくいかせてみせる。

恋心が芽生えた相手とお互いに恋に落ちて、お付き合いをしたことは、2人にとってプラスになってほしい。もしも2人の関係が、2人にとってマイナスになるのであれば、お互いに別れを選ぶだろう。そうならないように、お互いの話に耳を傾け、否定するのではなく、建設的な意見を持ち合って、自立した2人がもっと幸せになる道を模索していきたい。

自分にとっても、君にとってもかっこいい男でありたい。恋人がいようがいまいが、それは変わりない目標なのかもしれないけれど、僕はこれからはかっこいいと思われる男を君のために目指す。2021年は君と出会えたことが最大の幸せで、君を失うかもしれないという不安を得たことが最大の不幸だ。月並みな言葉だけれど、お互いが一緒に幸せを模索し合える関係になれたら嬉しいな。


ありがとうございます٩( 'ω' )و活動資金に充てさせて頂きます!あなたに良いことがありますように!