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「あの頃は良かった」と何度でも言いたい

今日、じぶんの人生について振り返ってみた。すると、なぜか涙が出ていることに気づいた。ぼくはたくさんの人に恵まれている。そして、その優しさに気づけずに、1人で生きていると勘違いしている時期もあった。

幸せそうな人を見るたびに、「不幸になってしまえ」と思っていた学生時代。お金がない。時間がない。働かないといけない。遊びを制限され、やりたくもない労働を続ける毎日。やりたいことはお金が原因で、ほとんど諦めた。生活をするだけで、精一杯で、他人の思いやりに気づく余裕なんてなかった。

何気ない言葉を鋭利な刃物へと変え、他人を傷つける。たくさんの人を傷つけ、自分本位で救いようのない学生だった。他人の幸せが、なんの苦労もせずに、親の脛をかじっているそのさまもぜんぶが疎ましかった。他人の苦労を理解しようともせず、じぶんが世界で1番不幸だと思っていた。

生きるすべてに絶望していたぼくを難病が変えた。ひとりで生活することすらままならず、たくさんの人が僕の生活を支えてくれた。ひとりで生きていくなんてただの傲慢である。ずっと誰かによって生かされてきた。それが揺るぎようのない事実だ。

難病になってから価値観が180度変わった気がする。誰かと共に生きたいとか、たくさんの人と思い出を作りたいと思えた。学生時代の自分であれば、到底考えないことだろう。これを人は成長と呼ぶのであれば、僕はきっと成長した。それもいい風にである。

振り返ると、いいことだけではなかったこの人生。まだ終わるわけではないけれど、「あの頃は良かった」と言いたくなる日があることは幸せである。そして、いつか人生を振り返ったときに、「あの頃は良かった」と何度でも言いたくなる日々をこれからも過ごしていこう。

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