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【SNSで話題】 三笠宮家の彬子さまが書かれた “プリンセスの日常” 留学記を読んで


彬子女王殿下の英国留学記『赤と青のガウン オックスフォード留学記』読み終えました。


読後の感想を書こうと思った時にまず思ったのが、「彬子女王」って書いて良いのだろうかということ。

ググってみると、彬子女王殿下、が敬称らしい。またニュースだと彬子さまと表記している。


そもそも多くの日本人にとって皇室は特別な存在。

国内で最も慕われているファミリー。

尊い存在であり家族の延長のような親近感もあり。

一方で、あまり大声で皇室のことを言ってはいけない雰囲気もある気がする。


尊い存在でどこか身近にも感じられて謎めいてる。

皇室に対しての幾層のレイヤー、この言語化しづらいモヤモヤ、コテンラジオでわりとスッキリ説明されてます。



さて今回の彬子様の留学記。

ふだんニュースを通してのイメージが主なだけに、プリンセスの目線でのイギリス留学や国内の様子がわかりやすい文体とほんのりユーモアで書かれていて非常に読みやすい。

プリンセス物語っておとぎ話から小説からマンガまで数多にあるけれど、現代のリアルプリンセスのノンフィクションはあまりに希少。


皇族を守ることを警衛、要人を守ることを警護、モノを守ることを警備という。

本文より


こんな言葉の使い分け、恥ずかしながら知りませんでした。


体重100kg超、体育会系の警衛の一人が英国では英語力ほぼゼロで逆に彬子様のお荷物になっている話にホッコリ。

オックスフォード大学についての話、大英博物館の展示品は全収蔵品の10%ほどという話から、ご近所のチェーン店のサンドイッチ屋さんのコーヒーの美味しい秘訣(コーヒー豆を通常の2倍使う)という話まで、留学記としてももちろん面白い。

学生生活自体も博士号取得まで、相当努力されたご様子が描かれている。

それは普段テレビで手を振ってらっしゃるお姿からは想像できないご苦労をされていて、体調不良になれれるほど論文等に追われて、でも最後の試験の意外な結末にホッとしてと、まるでご一緒しているような気分でドキドキしましたよ。


あと、あとがきにふわっとロマンスの薫りも。


皇室の方々ってやはり象徴的な意味合いが強い。

だから個人的にゴシップは聞きたくない。


今回の『赤と青のガウン』のような作品を読むと、プリンセスの目線という非日常さを知る楽しさとともに、一般市民の目線とほぼかわらない一面も感じられました。


というか、このテレビの取材とか、素敵すぎるでしょう!


「バズらせてくださった」とか「よくぞ見つけてくださった!」とか。


率直さ、謙虚さそして品格って魅力的ですね。





天皇陛下、青春時代の清新な英国留学記もあわせて読みたい。


うちの子ノエルにちゅ〜るをあげます。