PDCAサイクルよ、さようなら
2007年、大学生のとき、僕はいわゆる就職活動の際に、とある1社でぼこぼこにこれまでの人生を指摘されました。曰く「長谷川くんは同じ過ちばかりして学んでいない。Doは強いんだろうが、Planをしていない。」ということでした。確かにそうかもしれない!と思いましたし、就活でここまで突っ込んで話してかつぼこぼこにされたことがなかったので印象的で、面接終了直後に友人に「落ちたけどおもしろかった!」と電話したのを覚えています。これは確か2次か3次面接でしたが、結局僕はこの企業に新卒で就職することになります。
これが僕にとって初めて「PDCAサイクル(ないしはPDSサイクル、当初はこっちの方がよく聞いたし馴染みがありました)」を強く意識した記憶です。以来、PDCAサイクルは、社会人の常識の1つとして、言われることも言うことも多々あった言葉・考え方だったと思います。
ちなみに今では、結構多くの学生も知っている言葉かもしれません。僕の印象では、昔より知っている高校生・大学生が多いです。
でももう、PDCAサイクルを推奨するのはやめようと思いました。
理由はいくつかあります。
Planがめちゃくちゃ長い学生が多いんです。なんなら、それを強いてる学校も多い気がします。
PlanよりDoの方が楽しくて、動機を生むことができて、学びや成長が多いんです。PlanからよりDoからの方が、知識も、経験も、やる気ももらえます。
加えて、そもそもMECE(モレなく、ダブりなく)な考え方ではないですし。DoとActionって一緒じゃないの? みたいな話ですね。MECEを求めるのは個人的な美意識かもしれませんが。
というわけで、今新たに推奨してるのは「DFTサイクル」です。
Do-Feel-Thinkの頭文字を取りました。
■ Do:行動・実践、動くこと
■ Feel:感性、Doから何か感じること
■ Think:思考、振り返り次のDoを考えること
ポイントは、何よりまずDoが最初にあること。
次にMECEで、永続するきれいなサイクルであること。
そして、感じるという項目が付加されたこと、です。
何を考えるか、候補を挙げるのは「Feel」です。特に日本では「Check」とは、上から与えられたチェックシートと照合することによってのみ行われている節があります。そうじゃなくて、自分の感性を使って、何を振り返るか、何を次に向けて考えるかを、候補を出し、決めるのが「Feel」です。
このFeelにこそ個性が宿り、多様性ある組織の強みが発揮されます。解決の個性も重要ですが、その前に、課題発見の個性こそ、次への創造性に欠かせない要素ではないでしょうか。攻殻機動隊風に言えば「ゴーストのささやき」、SHIORI EXPERIENCE風に言えば「魂の叫び」です。
特に自分の生き方、キャリアについてのときは、PDCAサイクルだと、Checkがままなりません。Doしてるとき/したあとのFeelだけが次のThinkを導きます。そしてもちろん、PlanよりDoの方が多くをもたらします。
だからぜひ、これからDFTサイクルを試してみませんか。不都合や反論はぜひ聞きたいのですが。きっとコメントしづらいですよね。
今日もありがとうございます。
Thinkでっかちにならないためにも、Feelを。
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