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“リセットボタン”
リセット??
皆さんこんにちは!
最近はノルウェー語の言語の授業なのに、先生がほとんどノルウェー語で授業を進め始めて困惑中のりょうすけです(笑)
さぁ今回はタイトルに思わず、ん?と思った方もいたのでは?よしっ、狙い通り!でも今回の内容は絶対読んで後悔させません。ぜひとも日本にいる友人や留学を考えている人、行ったことのある人にも見て欲しい内容です。今回はこの「リセットボタン」というテーマで書いていきます。
日本での自分、今の自分
留学という新しい環境に来て1か月、日々感じるのは、日本での自分、これまでの自分を俯瞰して見ることが出来ているということ、そしてその上で普段とは違う行動や考え方が出来ているということです。その意味で日本でのこれまでの自分がリセットされたように感じました。
ここでは大きく2つに分けてリセットされた点を見ていきましょう!
⭐️とにかくやってみる精神
何かと慎重に考えすぎたり、今日はしんどいし、課題で時間がないからやめとくかーなんて日本では思いがちな自分ですが、留学先では誘われた遊び、小さなチャンス、何事にも思い切って飛び込む、ウジウジ悩む前にまずはやってみることを意識しています。
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誰も日本にいた時の自分のなんて気にしてないし、外国という外側からだと驚くほど落ち着いて日本にいた時の自分を見つめ返すことが出来るんです。その上でいつもと少し違う、新しい選択が出来るんだと思います。環境が変わってゼロからのスタート、今までの自分を変えるにはピッタリの節目なんだろう。ほら、新年のスタートって新しいこと始めやすいでしょ?そんな感じ。
そもそも今は時間がないからやめとこうって、じゃあいつ暇なの?たぶんこの先も今は忙しいって言い続けるんでしょ?そしたら今やるしかない。そう思った自分です。
⭐️スローライフ - 時間の相対性
ノルウェーに来て、日本と大きく変わったのが「時間」
これは物理的な時間の余裕はもちろんのこと、精神的な意味合いも含めての時間です。この話を私の尊敬する、小学校5年生からずっとお世話になっている英語の先生にしたところ、「違う環境に身を置くと、時間ってほんとに相対的なんだなって実感できるのが面白いよね。」という反応をもらいました。まさにこれが私の言いたいことです先生さすが!
相対的:他との関係において成り立つさま。 また、他との比較の上に成り立つさま。
では本題へ戻ります!ここではまず日本とノルウェーでの時間に関する違いを一緒に整理していきましょう。その後、それを通して自分がどんな風に変化したのか説明していきます。
まず、物理的な時間については授業の日数。学校が週に3日で3コマと少なく、予定がパンパンにならないことが挙げられます。
そして、もう一つ精神的な時間感覚の違いとして、価値観や生活スタイルが挙げられます。ここがすごく面白いところ!
簡単に箇条書きにしてみました。
・休み時間がたくさん
3時間授業では休憩15分×2、2時間でも15分は必ずある。休み時間はカフェでコーヒーでもいかが?メリハリがあって集中できる!
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・日曜日は基本全てのお店が閉まってる、週末はゆったり過ごす。
・自然でゆったり味わう時間
休日はハイクや湖を散歩など自然を満喫、どこかに行くから楽しい!というよりもそこにある時間をゆったり味わう感覚、大きな商業施設や娯楽が多くないからこそ??無いからこその幸せ
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・誘いの断り方?単に疲れたでいいじゃん。
疲れたから今日はやめておくとか、課題があるから今はそれを終わらせたいとか、ルームメイトとも今日は疲れたねーなんて、それが気兼ねなく言える雰囲気?を感じました。
(予定の立て方も日本は先まで予約方式だけど、こっちでは明日ここ行くけどどう?みたいな直前方式多い=その時々の自分のコンディションで行くか決められるのかも?)
日本ではどうしてもそういう理由で断りにくいとか口に出しにくいなってことないですか?
良い意味でのアバウトさ、それが精神的ゆとり、ゆったりと過ごす時間にも繋がっているのではないでしょうか。
・基本みんな年上・年齢なんて関係ない
20代後半もザラにいる、中には30歳の人もいてバックパックをしてからの学び直しだって。また今度話聞いてみよっと!
⭐️変化 - 卒業延期の世界線
そうした時間の流れの中、自分はどう変化したのでしょうか??
私が一番強く感じたのは、本当にすごく当たり前のことですが、
日本の生活や価値観、昔の自分が必ずしも正解とは限らない
ということです。リセットされちゃったわけ(笑)
念のためですが、日本が悪い、海外がいいとか判断したいわけではありません。今までAかBかで考えてた所に急にCやD、ましてやXみたいな選択や発想が出てきて新しい可能性に気づかされたって意味です。
また、ここノルウェーでは多くの時間を使い、自分なりに考え、向き合い、選び取る余白があると感じました。「考え直す」という意味でのリセットです。
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お試しあれ
実際、私も日々の自由時間の使い方や履修科目、授業と課外活動のバランスなどしっかり選択肢を吟味して自分にとってのベストな選択が出来ているように感じます。忙しい日々に忙殺されることなく、本心からやりたいことは?と自分に問いかけられるというわけです。
おそらく本来であれば、大学3年の夏、早期化した就職活動に必死にならなければいけない時期、私は何も考えず、留学に突っ走ってしまいました(笑)
そして、こっちに来たら就活なんて考える余裕もなくて…あと100日という限られた期間、留学に集中したいという自分の気持ちが強いんです!
それに改めて考え直すと、やりたいことや行きたい企業も見つかってない、まだ20歳の若者がどうしてそんなに急いで選択しないといけないのか?就職活動の早期化という言葉が先行して、目の前の企業選択とか内定しか見えてないような気がしてしまって。人生単位で見ると、学生生活の1年くらい、焦らずゆったり過ごしてみる、「漂う」のもありなんじゃないかなって。張り詰めすぎる必要も、4年にこだわる理由もないのかなって。その方が自分がワクワクするし。
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私は12月末に帰国予定ですが、そこから早期選考組に後れを取りながら就活をするのか、はたまた卒業延期をして約1年間、「ギャップイヤー」的なものをとるのか。何より私の学校では、コロナ世代で留学が遅れた人には、卒業延期の学費が援助されるという「海外留学特別奨学金」があります。そして、その対象となる最後の世代が現在渡航中で3年生の私たちなのです。こんなチャンス中々ないし、これも何かの巡り合わせなのかななんて思ったり(笑)
これさえ無ければこんな事は考えないのに!
それでも正直、大学を4年で卒業→就職っていう日本にいれば、何よりこれまでの自分にとっての当たり前に縛られてしまう自分もいます。
甘えなのかな?だってやろうと思えば、帰国後の1月から就職活動することも出来るから。それに空白の1年、あなたは何を頑張ってたんですか?って面接官に聞かれるのは間違いないし、自分がその期間で頑張れる保証はない。
一方で英語の勉強として、Youtubeで英語を通したギャップイヤーの生の声を聞いてみると、メンタルヘルスのためとか好きなモノを探しにとかゆっくりしたいだとか日本だと、ん?って言われそうな理由でも案外OK。むしろ正当な理由みたい。ギャップイヤー、日本でもこの先流行そうな予感。
うーん、難しい。もう少し考えてみます。
留学に行けば〇〇は嘘
これまでは、留学という新しい環境から得られるアドバンテージに着目してきましたが、もう一つ伝えておきたいことがまさにコレ。
留学に行けば自然と英語が話せるようになる。
そんな風に甘く考えていた自分がいました。でも全くそんな事はなくて、リズムを乱す覚悟で恥を忍んで会話に飛び込んだり、自分で今日学んだ表現を復習としてノートにまとめたり、そうした一つひとつの積み重ねがあって、やっと英語が話せるようになるんだと強く感じました。
そもそも留学に行っただけでは、英語をたんまり話せる環境なんてそこまで用意されてないし、会話の中に佇むだけでは話す練習にならない。また留学に行くだけでたくさんの経験ができるなんて噂も大間違えでした、中身スカスカの留学になっちゃいます。交換留学に派遣決まってすごいなんて思えるのは日本にいる内だけでした🥲
つまり自分から動かなければ何も得られない環境ということです。でもそれは裏を返せば、無数の挑戦の機会が用意されているということ、そしてそれらを通して日々小さな成長を実感し、自信をつけられるということ。
だからこそ留学は自分にとっての「強制リセットボタン」挑戦せざるを、やらざるを得ない状況を作ってくれたのです。
こんな綺麗事言ってるけど、正直な話、今でもヨーロッパ人、特にグループに混じっての英会話には苦戦してて、遊んだ後はどっと疲れます。話には着いていけない、入っていけないし、話す内容も日本人のものとは全く違うし。アジア人の安心感たるや、それでも自分のコンフォートゾーンを抜け出してなんとか踏ん張ってみます、、!
それでも今よりも断然キツかった最初の1ヶ月、思い返すと絶対にリセットボタンを押して戻りたくはないものです。
おわりに
今回は超絶大ボリュームでしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!海外や留学に対する漠然としたイメージ、その解像度を少しでも上げる助けになれば幸いです。ぜひ読んだ感想や気になる、もっと聞きたい点などあれば連絡して下さい🙇♂️
それではまた来週、Tusen takk!
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