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「会社で活かせるIGL(インゲームリーダー)の能力」

初めまして。

ゲーマ社会人のnoteへようこそ。

今回紹介するのは「会社で活かせるIGL(インゲームリーダー)の能力」について。前回に引き続きチーム戦好きのゲーマー、かつ会社員の方がもし居たら是非見て行ってほしい内容だ。それでは解説していこう。


1.IGL(インゲームリーダーとは)

対人のチーム戦、特にeスポーツの世界にはインゲームリーダー(IGL)と呼ばれる役割が存在する。某ゲームで呼ばれているようなイン現場リーダーの略ではない。IGLは、チームの戦略立案、意思決定、そしてチームメンバー間のコミュニケーションを統括するキーパーソンである。彼らはゲーム内でリーダーシップを発揮し、チームを勝利に導くための戦術を練り上げる。目まぐるしく変化する試合中の状況を迅速に分析し、チームメンバーに指示を出すことで、ゲームの流れをコントロールする。

また、IGLはチーム内のコミュニケーションを促進し、メンバー間の調和を保つのも彼らの役割だ。チームの士気を高め、メンバーの能力を最大限に引き出すこともIGLの重要な任務である。

このように、IGLはチームの成功に不可欠な存在であり、そのスキルと資質は高い水準が求められる。それぞれの項目についてもう少し詳しく見ていこう。

2.戦略立案と意思決定

IGLにとって、戦略立案と迅速な意思決定は勝利への鍵である。彼らはゲームの各瞬間において、チームの強みを最大限に活かし、相手の弱点を突く戦略を練る必要がある。

例えば、左右どちらから攻めるかを考えるとしよう。IGLが考慮すべき項目はいくらでもある。地形、陣形、タイミング、交戦距離、形勢、フェイントの有無など。これら条件全てを完璧に考えて作戦を練ることは不可能に思えるが、IGLはチームとの練習を通して瞬時に判断出来るようにならなければならない。これには深いゲーム理解度、冷静な判断能力、敵チームの動きを予測する仮説力が必要であり、途方もない反復練習が要る。

コミュニケーションスキル

IGLのコミュニケーションスキルは、チームの成功において極めて重要である。IGLはチームメンバーとの効果的なコミュニケーションを通じて、戦略を伝達し、チームの士気を高め、メンバー間の調和を保つ役割を担う。彼らは明確かつ簡潔に指示を出し、チームメンバーからのフィードバックを受け入れ、適切に対応する能力が求められる。

IGLはチーム内の様々な個性やスキルレベルを理解し、それぞれのメンバーに合わせたコミュニケーションを取ることが重要である。これにより、チーム内の信頼関係を築き、一体感を生むことができる。

リーダーシップ

リーダーシップとは、グループや組織を正しい方向へ導く能力のことを指すが、人によってそのスタイルやアプローチは異なる。チームメンバーと取引を行うように淡々と行うものも居れば、インスピレーションや情熱で引っ張っていくものも居る。しかし、共通して重要なのはリーダーがビジョンを持ち、常に冷静に判断しながら周りを巻き込んで推進していくことである。

ゲーム中、特に競争が激しい場面などは高いプレッシャーと緊張感が伴うが、冷静かつ明確な判断を下し、チームを適切に導く責任がある。そして、仮に自分の指示に対して味方に不満を言われようが、相手に酷い煽られ方をしようが、投げ出したりせず勝利を優先した行動を取らなければならない。俗にいう「トロール」や「トキシック」と呼ばれるプレイヤーには到底無理な役割だろう。

これには、自己制御と精神的な強さが必要である。IGLは、ゲームの上手さだけでなく人格の成熟も必須というわけである。

ビジネスへの応用

これだけ説明すれば、もはやこの章の説明も不要に思えるがIGLの能力が会社員としても役に立つ面についても説明しよう。

IGLが持つスキルは、ビジネス環境においても非常に価値がある。IGLが示す戦略的思考、迅速な意思決定、効果的なコミュニケーション、そしてプレッシャー下での冷静さは、ビジネスリーダーシップにおいても極めて重要な要素である。例えば、プロジェクトマネージャーやチームリーダーはIGLと同様に、チームの目標達成のために戦略を立て、意思決定を行う必要があるし、彼らはチームメンバーとの効果的なコミュニケーションを通じて、プロジェクトの方向性を定め、チームの士気を高める役割がある。

たとえプロジェクトメンバーが自分の愚痴を言っていようが、クライアント先に理不尽なことを言われようが、冷静にプロジェクト成功のために動く必要がある。ビジネスの世界では、予期せぬ問題や困難な状況に直面することがよくあるが、このような時、IGLが示すような冷静さと問題解決能力は、チームを安定させ、効果的に問題を克服するために必要不可欠だろう。

このように、IGLがゲーム内で培ったスキルは、ビジネス環境においても大いに有効である。リーダーシップ、チームマネジメント、戦略立案、そして課題管理において、貴重な洞察とアプローチを提供する。逆に会社の上司、マネージャーは、IGLのスキルセットから学び、それを自身の職場で応用することでより効果的なリーダーシップを発揮することができるだろう。

IGLスキルの習得と開発

IGLのスキルを習得し開発するためには、特定の戦略と方法が必要である。まず、対人のチーム対戦ゲーム内(できれば競技性が高いもの)での経験を積むことが重要である。実際のゲームプレイを通じて、戦略立案、意思決定、チームコミュニケーションのスキルを実践的に学ぶことができる。ここでは重要なのは、味方のせいにせず全て自分事としてチームを引っ張っていくことである。前回記事の話ではないが、マッチングした味方のせいにしているようではIGLのスキルどころかそのゲーム自体が上達するかも怪しい。

また、他の経験豊富なIGLから学ぶことも有効である。例えば、国内で大きな大会が開かれているeSportsタイトルとしてVALORANTやLoLと言ったゲームが挙げられるが、どちらもかなり複雑な戦略を瞬時に練る必要がある。それらのプロチームに所属しているIGLは世界に通用するスキルを持っているため、参考するにあたり不足は無いだろう。

もちろんだが、ビジネス環境でIGLスキルを開発することもできる。リーダーシップ研修やチームビルディングのワークショップに参加することも有効である。これらのプログラムは、リーダーシップの基本原則、効果的なコミュニケーション技術、チーム内の問題解決戦略など、IGLに必要なスキルが学べるだろう。

加えて言えば、これはどんなスキルにも言えることだが、自己反省とフィードバックを活用することも重要である。自身のリーダーシップスタイルや意思決定プロセスを定期的に評価し、チームメンバーや同僚からのフィードバックを受け入れることで、継続的に成長することができる。

IGLのスキルは、練習と経験を通じて磨かれる。ゲーム内での実践はもちろん、ビジネス環境でもリーダーシップを積極的に発揮し、スキルを習得、発展させていこう。

まとめ

さて、今回は「会社で活かせるIGL(インゲームリーダー)の能力」について紹介したがいかがだっただろうか。本記事を通じて、IGLのスキルがゲームの世界だけでなく、ビジネス環境においても非常に価値があることは明らかになっただろう。本記事を読んだゲーマー諸君はぜひ、ゲームの世界でリーダーシップと戦略的思考を培い、ビジネスの世界での成功への道を切り開いていって欲しい。

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