リモートワークって、いいの?その効果に関する最新統計データをシェアします。
住まいと職場を世界中から選び放題「コリビング」サービスHafHの共同代表Ryoです。
2020年は働き方改革の推進のみならず、オリンピックによる混雑緩和を目的として、リモートワークに期待が集まっていました。ここにコロナウイルスの感染対策も相まって、少なくともホワイトカラーの企業は、リモートワーク徹底を余儀なくさせられ、目を背けられなくなっているかと思います。(生産現場などがある方にはなかなかまだ難しいと思いますが、遠い未来だと思いません)
世界に遅れをとっていた日本のリモートワーク
オンラインの会議システム、Wi-fi、クラウドシステムなど、テクノロジーが大きく進んできているにも関わらず、日本では、これまでリモートワーク=サボるんじゃねーのか?本当に仕事してんのか?という被雇用者を信じられずにいる管理職の不安を払拭できず、プレゼンテーショナリズム(そこにいることに意味がある、出席第一主義)がはびこった結果、(そこにいてもいなくても)結果第一主義の風潮が強い欧米と比べて「働きかたの柔軟性」という点で、大きく遅れを取っているのが実情です。
これまで日本企業のリモートワーク実施率は14%程度(2017年、総務省)とされている中、海外でのリモートワーク実施率は56%とされており(これでも海外では「まだこんだけしか!」と批評されています)、さらにグローバルでもこの数字はどんどん伸びていると言われています。下の図は、ここから10年の間に、リモートワークは世界的にも150%以上の伸びがあるとされているものです。
「こどもが病気になった」「出張の飛行機がトラブルで遅れてしまった」「せっかくきた出張先でもう少し滞在していたい」「渋滞を避けて通勤したい」そして今回の件で「コロナウィルスの感染から身を守りたい」という働く側のあらゆるニーズ。これに対して「世のテクノロジーの進化があるんだから、きっと融通効くはずなのに会社のルールが(進化に)付いて行っていないからできない」という状態があるんだとすれば、それに気づいた働く側の会社に対する士気を保つのはこのままだと難しいのは一目瞭然です。
正直、僕が電通を辞めたのも、この辺りはとても大きい要因です。電通で副業を認めてくれさえすれば、電通の籍を自ら捨てることはありませんでした。
リモートワークっていいの?
企業側が出席第一主義である一方で、利用者側も「なんか大変そう」というイメージもある「リモートワーク」。実際やってみた、その効果について、最新の海外のデータを訳してみました。
リモートワークは生産性が上がり、働く側の士気が高まる。**
働きかたに柔軟性を取り入れた会社の85%が彼らのビジネスの生産性が上がったと回答し、働きかたに柔軟性をもてた働く側のうち90%が働くための士気を高めることができたと答え、さらに、77%の会社が、雇う時にかかる運用コストも下がったと答えています。
リモートワークは仕事の満足度も上がる**
アメリカのとある調査では、1,001人のリモートワーカーのうち約57%が平均のアメリカ人労働者よりも仕事に満足していると答え、80%のリモートワーク回答者が、彼らのストレスレベルが「ない」と答えたか「多少のストレス程度」と答えています。
リモートワーカーをすると、稼ぎが上がる**
さらにリモートワーカーは、リモートワークしていない人よりも平均収入が最大で、約40万円/年高いことがわかり、他の調査では、通常のサラリーマンは年収1,000万円超えが、全体の8%をしめるのに対し、リモートワーカーは、26%が1,000万円超えの年収を稼いでいる人がいるということもわかったというレポートが上がっています。
そのほかにも、
●リモートワークで健康になる
今回もまさに、そのための出社停止という措置が取られているわけですが、風邪が流行っていても家にいることができるので、感染する機会を減らすこともできれば、人に移す可能性を減らします。調査では、半分以上のリモートワーカーが病気にかかりにくくなったと答えています。
●リモートワークは環境にもいい
出勤する人がへり、渋滞を減らし、地球温暖化ガスを減らしているというレポートがあるそうで、調査では、年間に600,000台の車から排出されている二酸化炭素排出量に相当するとも言われています。
●リモートワークを始めると辞められない
42%の人が、リモートワークを初めてすでに5年以上続けていて、28%の人が3〜5年のリモートワーク歴があるとされています。一度始められると辞められない(なぜならこの働きかたがとても気に入っているから)、そして、今後もこういうスタイルで働きたい!と思う人がほとんどのようです。
●リモートワークは「家選び」にも新しい風
リモートワーカーが増えてくることで、家の購入にも自分の働きかたが大きく影響するのは当然です。家自体をリモートワークできる環境にするための間取りを考えるでしょうし、家を買う場所も、会社の往復だけでなく、別の場所への移動も考えたり、情報を集められる場所、例えばコワーキングスペースの場所なども気にしながら選ぶという行動に走ってきます。
HafHは、この家選びにおいて、世界中150都市、222のHafH直営・提携拠点から定額で「住まいと働く場所」を選び放題とするサービスです。自分の好きな場所で、電源とWi-fiにつなぎながら、仕事をすることができれば、これまで往復2時間かけていた通勤時間を自分の趣味や、習い事に使うこともできるかもしれません。
いつ、どこで、だれど、どういう形で働きたいか。会社だけではない選択肢を持つことが、雇われる側の士気と、働くモチベーションを高めるだけでなく、企業の生産性の向上、オペレーションコストの削減にも繋がるとあらゆる統計が出てきている中で、これから日本企業が、働きかたの柔軟性にどう対応するのか。
個人、ひとりひとりが選ぶことから始まってきたHafHですが、法人が一気に制度を整えるタイミングにきていると思います。ぜひ上記ブログでご紹介させてもらった「働き方コンソーシアム」を通じて、リモートワークの整備を進める足がかりに、お力になれれば幸いです。お問い合わせはこちらまで:https://hafh.com/contact
そして、働く側も、これを機会に自分の働きかたを見直し、自分にあった働きかたを見つけていくことも大切かと思います。非常にネガティブなきっかけではありますが、せっかくですから、前向きに。リモートワークで、自分のワークスタイルを、見つけてみましょう!
参考:世界のリモートワーク統計2020
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