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自然派、ビオ&オーガニック、通常ワインの違いについて

noteは始めたばかりで、いきなりがっつり自然派ワインの話しをすると読んでもらえる機会が減りそうなのでw
まず最初は一般向けに、世の中に存在する大きく分けて3種類のワインの違いについて簡単に説明しようと思います。
しかし、いずれにせよこのシリーズが向かう先は「真の自然派ワインとは何か」です。どんどんマニアックになっていき、終いには熱が入って自然派以外のワインファンから嫌われそうな予感がしますw(むしろ自然派ファンの一部からさえも危ういw)
まあ、これはあくまでも会社の社員としてではなく自然派ワインを愛する一個人のnoteで、どの種類のワインも、そしてそのファンも批判をしているわけではありません。個人note、NO批判、この2つだけ覚えておいていただけたら嬉しいです!笑

まずは、自然派ワインについて。
って、一番マイナーな自然派からくぁぁ〜〜〜ぃ!
おう、こっから行かせていただきやす。
なぜなら、自然派ワインはぶどう畑〜瓶詰めまでのワイン生産プロセスがこの3種類の中で最も単純だからです。文字通り、最も。そして遥かに、です。
ズバリそれは、「ぶどう自身が持つ野生酵母により発酵したぶどうジュース」
そう、自然派ワインとはたったこれだけのお酒なんです。

(*一般的に認識されている「自然派ワイン」に中にも大きく分けて2種類のものがありますが、いきなりこれを語るのはマニアック過ぎるため今回の投稿では話しません。いくつかワインについての投稿をして基礎を固めた上で、少しずつそっち方面に向かっていきます。まずは側から攻めてく、アレです🙂)

じゃあ、その他2種類のワインはどおなのよ??
お任せを。
最初に「通常ワイン」から。
99.5%(くらいかそれ以上)の皆さんが飲まれている「通常ワイン」は、畑で化学農薬が撒かれたぶどうに、醸造時はぶどう汁にいくつもの化学物質を添加して作られたものです。
化学農薬には殺虫剤や除草剤などをはじめとする何十種類もの農薬が存在します。それらは通年畑とぶどうに散布され収穫を迎えます。
醸造工程でも、化学物質の使用は当たり前です。
まず、機械で収穫されたぶどうは一房一房検品されていないため、健全なぶどうも腐ったぶどうもお構いなしにプレスされジュースになります。
初っ端から薬を入れるわけです。そうしないと、ジューズに菌が繁殖して腐るので。
次に、発酵を促す化学酵母が添加され、その後OO酸やOO糖をはじめとするこれまた何百種類も存在する化学物質の中から必要なものがジュースに添加されます。
醸造工程の後半には液体がフィルターされ、どんなに細かい澱でも排除されます。
そして最後の瓶詰め時には亜硫酸塩という防腐剤(これ以外にもあるかもしれないが)が添加されてやっとワインが出来上がります。

ふう〜複雑で説明が大変。
いわゆる、とことん人工的に作られてるワインなわけです。

次に「ビオ&オーガニックワイン」について。(以下B&Oワイン)
この種類のワインは頻繁に自然派と上手く区別がつけられていないのが、個人的にはこれ結構キニイラナイ。(個人的には、ね!笑)
B&Oは文字通り、「無農薬」。たった今さっき通常ワインで述べた畑での化学農薬は無使用のぶどうを使って作られたワインです。おぉぉ、グレート!!
うっしゃ、とりあえず農薬はクリアした。いいぞいいぞ。
さて、問題は果たして醸造ではどうか?
答えは、化学物質添加…ぜーんぜんオッケー👌!なんですね、これが…
因みに収穫はB&Oでも99%機械で、ぶどうの検品もされてないと予想する。
要するに、B&Oワインはぶどうは無農薬栽培、醸造工程では化学添加物の使用やフィルター作業なども全て含めて作られたワイン。
通常ワインとB&Oワインの唯一の違いは、ぶどう畑で農薬散布アリかナシかなだけということになります。

そして、かみんばっくとぅー「自然派ワイン」。
自然派ワインには、これらの化学農薬も、化学添加物も一切なーんにも入っていません。
全て手摘み(機械使用は少なくとも聞いた事がない)で一房一房その場で検品され、菌繁殖の原因となる腐ったぶどうは切り落とされる。
よって、自然派ワインは健全なぶどうが自身が持つ力で発酵し、その後何も添加せずにできたワインです。
むしろ、ワインを作った経験が全くないあなたでも、自然派ワインなら簡単に作れます。(味の質は全く別物ですがw)
山葡萄を採って、潰したジュースを容器に入れて、勝手に発酵するのを待って、発酵が終わったら瓶に入れ替えて栓を締めるだけですので。
(ワイン関係の仕事を始めて2年目の新人な僕ですが、今年はほんの少しの量でワインを作ってみようと考えています。)

ワインは紀元前4000~6000年から飲まれているらしく、人類史上最も古いお酒の一つだと言われていますが、自然派ワインはその時代に作られていたワインとそう大差のないような作り方でできているワインなわけです。
余談ですが、その大大大昔にワインができたきっかけは、誰かが飲むためのぶどうジュースを忘れてそれが放置状態になり、ある時飲んだら全く味が違い、更に飲んだら酔っ払って楽しくなっちゃった!多分こんなようなストーリーなのかな〜とか思います。なんという素晴らしい発見。
想像するとウケるし可愛いですねw

それはさておき、美味しいワインを作るために必要な品質の高いぶどうは、言うまでもなく勝手には育ちません。化学農薬や添加物、更には機械にも極力頼らない栽培と醸造方法だからこそ、難しいです。天候による病気や菌の繁殖は日常茶飯事。
ルールやレシピなどは存在せず、生産者は毎日自然と向き合い決断を下しています。
つまり、人間の労働力に対する依存性が極めて高く、全体的なリスクも高い。

よって、仕事内容、生産コスト、健康面、香り、味などの全てが通常ワインとB&Oとでは全く異ります。ましてや、全く同じぶどうを使っても、それを醸造した人によって味が変わります。

健康面のことを言うと、人間の体内の物質の分解や代謝はピュアなアルコールよりも、このような化学物質の方がよっぽど苦手らしい。故に、化学物質が優先的に処理され、その後アルコールを処理する。つまりダブルパンチを喰らってるわけだ。
そりゃ、「ワインは翌日に残る、頭が痛くなる」というワインに対する悪いイメージが生まれるわけだ。人間が苦手な化学物質がてんこ盛りなんじゃ!
肝臓の物質分解能力が欧米人に比べると元から弱い僕たち日本人は特にそうだ。泣
よっぽど元々肝臓が強い一部の人口以外は。

自然派ワインを愛する者として、一度皆さんに自然派ワインを試していただきたいな〜と思う。単純に自身のピュアなアルコール分解能力のキャパを超えるほど飲み過ぎない限り、二日酔いにも頭痛にも襲われないはずだ。
実際に自分の父親は、50歳まで下戸だった。ビールは缶一本で気分が悪くなるし、それ以上強いお酒、ましてやワインなんて一切御免だった。
しかしだ、自然派ワインを飲んでみたら、50年間生きてきた人生で初めて楽しく飲めて酔っ払った経験をした。
一般的な人と比べるとデビューが30年も遅いのがウケるが、それ以降父は自然派ワインとそれがもたらす経験の楽しさにどっぷりとハマり、なんだかいつも少年みたいに楽しそうだ。
(しかし、こりゃまた冒頭で述べた「自然派ワインの中にも2種類ある」がキモになってくるので、欲を言うと試しに飲むのはなるべく全部書き終わって読んでいただいた後にしてもらいたい。でも、どうしても気になる方は今すぐ飲んでくれたらそれはそれで超嬉しい!笑)

余談も少々挟みましたが、以上、3種類のワインの違いをザックリ書くとこんな感じです。
まとめると、農薬と添加物バリバリの液体が世界中で毎日グビグビと飲まれているわけです。😳
なぁ〜〜にぃ?!やっちまったなぁ!!
あ、古いし、やっちまってはないですね。
まあ、ちょっと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、これが現実なんですね!

でも、お菓子とか、ファストフードとか、普段の料理でさえ、僕たちがこれまで食べてきたものにはほぼなんでも添加物が満載だから、ワインだけ変えても健康面においての変化は微々たるものしかないが。
でも、苦手だったワインが自然派を飲んで初めて美味しく感じた!というのはよく耳にするし、実際に自然派に慣れたらそれ以外のワインには戻れないというケースがほとんどなので、面白いっちゃ面白いんですよ、このタイプのワインは。

ということで、今回はここまでにしておきます。
次回の投稿では白、赤、ロゼワインの色について書こうと思います。



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