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トランスジェンダーとのコラボ失敗から復活できずに苦しむBud Light(WSJ)

Bud Light’s Struggles Cast a Shadow Over Its Sunny Summer Ad Campaign というWSJの記事から。

以前に上記のnoteで紹介しましたが、トランスジェンダーであるDylan MulvaneyさんとBud Lightが今年の4月にコラボしたことで、誠実的に保守層に属する怒りを買ってしまいました。

保守層の怒りを鎮めようと動いたことで、今度はトランスジェンダー層をないがしろにしてしまい、Dylan Mulvaneyさんを始めとしたトランスジェンダーの人々からも反発を買います。

Bud Lightは長らく1位だった米国内シェアを5月に、Modelo Especialに奪われましたが、7月時点でもModelo Especialが1位(8.8%)のままで、かつて10%以上あったBud Lightのシェアは6.8%まで落ち込んでいます。

夏のメディア予算を3倍にしたり、キャンペーンをより親しみやすい内容に変えていますが、効果が出るのかは分かりません。

【龍成メモ】

炎上の直後はかつてのマルボロ(タバコメーカー)のようなThe 保守というCMが話題になっていました。

私たち(Bud Light)は、あなた達(保守層)を向いてるよ!ということだと思います。

今年の夏は登場人物こそ保守的な香りしますが、コミカルな誰でも楽しめそうなコマーシャルを流しています。

トランスジェンダー騒動で条件反射的に、慌てて保守層だけを向いたCMをもう少し「みんな向け」に変えたのかもしれません。

ただ、USで流れているBud LightのCMをすべてチェックできているわけではないので、私の単なる妄想の可能性もあります。。。

いずれにしても、分断国家United Statesで尖ったキャンペーンをやる難しさを体現する出来事だと思います。

来年2024年は米国大統領選の年です。分断は間違いなく加速し、企業のかじ取りはさらに難易度が増すと想定されます。

#バドワイザー #BudLight #トランスジェンダー #LGBTQ #大統領選

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