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今日の1曲 サラサーテ サパテアード
今日の1曲として紹介するのが、サラサーテ(1844〜1908)のサパテアードです。
![](https://assets.st-note.com/img/1717997414719-jbB7DIbBYk.jpg?width=800)
この曲は1879年に作曲され、全4巻からなるスペイン舞曲集の第3巻に収められました。
サパテアード(Zapateado)はスペインのアンダルシアが起源で、6/8拍子の活き活きとした伝統的な舞踊となっています。特徴としては2拍目を強調することや、舞踊の面ではタッピング(タップダンス)が挙げられます。
どのような踊りかは、以下に動画を貼って置きますので、気になる方は見てください。
音楽的な面でいうと、サラサーテはヴァイオリンのヴィルトゥオーソであったので、技術的にはかなり難易度が高いものとなっています。
重音奏法(ダブル・ストップ)、ハーモニクス、左手によるピィツカートなど3分程度の曲にこれでもかと詰め込まれています。曲の形式はA-B-Aの簡潔な三部形式で作られているため、曲の複雑さはありません。
サパテアードが収録されたこのスペイン舞曲集は、全曲がヴァイオリンにとって演奏しやすい調が選択されています。ニ長調、ニ短調、イ長調、イ短調、ハ長調とどれもヴァイオリンにとっては演奏しやすい調です。ショパンがピアノにとって演奏しやすい調を選んだように、サラサーテもヴァイオリンにとって演奏しやすい、かつ楽器の特性を最大に活かすための調選択をしたのではないかなと思います。
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