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「音楽なんて楽譜無くてもできるっしょ」と思っている方へ

楽譜というのは音楽をやる上で大事なコミュニケーションツールとなります。
これからポピュラー音楽をやりたいと思っている方向けに覚えておいて損はない、楽譜や音階(スケール)、和音(コード)の知識を皆さんにご提供します。

・ 音の読み方


皆さんがよく聞く「ドレミファソラシド」。これはイタリア語です。日本語では「イロハニホヘト」で表します。「イ」が「ラ」にあたり「ハ」が「ド」にあたります。また英語では「ABCDEFG」で表します。「A」が「ラ」にあたり、「C」が「ド」にあたります。クラシックを演奏しない人は英語表記だけ覚えておけば大丈夫でしょう。

以下の表に読み方をまとめます。

各国の「ドレミファソラシド」

おまけ

ドイツ語の「ドレミファソラシド」


クラシックをやる方はドイツ語音名を覚えておくことは必須でしょう。特徴は「シ」の音が「H」になるところでしょう。ちなみにドイツ語で「B」は「シ♭」を表します。

・ト音記号とへ音記号

ト音記号は「G」の文字が変化したものです。日本語では「ト」というのは「ソ」の音を表しますね。だからト音記号といわれるようになりました。ちなみにこのような変遷をたどります。

ト音記号変遷

[山口 修 (監修), 海老沢 敏 西岡 信雄 上参郷 祐康, 2008/9/30] 新編 音楽中辞典


ちなみにト音記号における「ソ」はここにあたります。

ト音記号における「ソ」


ト音記号における「ドレミファソラシド」は以下の通りです。

ト音記号における「ドレミファソラシド」

次にへ音記号ですが、何の文字が変化してできたものかもうおわかりでしょうか?
「へ」すなわち「ファ」の音です。つまり「F」の文字が変化してできたものです。

ヘ音記号変遷

[山口 修 (監修), 海老沢 敏 西岡 信雄 上参郷 祐康, 2008/9/30] 新編 音楽中辞典


へ音記号における「ファ」はここにあたります。

ヘ音記号における「ファ」

へ音記号における「ドレミファソラシド」は以下の通りです。

ヘ音記号における「ドレミファソラシド」

クラシックをやらない方はこの二つは最低でも覚えておくべきです。
ト音記号やへ音記号などを「音部記号」と呼びます。

・おまけ ハ音記号


クラシックでよく使われる音部記号にハ音記号というものもあります。もうお分かりだと思いますが、「ハ」すなわち「C」の文字が変化してできたものです。例えばヴィオラなどはハ音記号を用いて記譜します。

ヴィオラ

ハ音記号における「ドレミファソラシド」は以下の通りです。

ハ音記号の読み方


ハ音記号はポピュラー音楽において使われることは少ないので、興味ある人は覚えておいていいでしょう。

最後に。問題付き

今回は音の読み方、音部記号の読み方をご紹介しました。特にト音記号、へ音記号の読み方は重要ですので是非覚えておきたいポイントです。これを覚えてようやくスタートラインに立てます。楽しく音楽を学びましょう!

最後に問題を出します。
画像の音は「ドレミファソラシド」のどれにあたるでしょうか。

「ドレミファソラシド」どの音にあたるか
「ドレミファソラシド」どの音にあたるか

ト音記号は「ソ」の音がどこの場所か、ヘ音記号は「ファ」の音がどこの場所かを覚えていればわかるはずです。答えは次回の更新時に!
次回は#(シャープ)や♭(フラット)などが音符についたときどのようになるのかをご紹介します。

次回


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