ぶら下がった和音とオンコード
今回はsus4コードとオンコードについてご紹介します。
まずは前回の答え合わせからまいりましょう。まだ前回の記事をご覧いただいていない方は、ぜひこちらも合わせてご覧ください。
いかがでしたか?では本題にまいりましょう。
sus4コード
sus4コードは第3音が4度の音に変わったコードです。
susの意味は“suspended”すなわち「ぶらさがった」という意味です。このコードは最終的にメジャートライアドまたはマイナートライアドに解決します。
ぶらさがった4度の音が元々の3度の音に落ち着くわけですね。
セブンスコードでもsus4は使われますが、ほぼドミナントセブンスコードにしか使われません。
表記はCsus4、G7sus4とコードネームにsus4をつけます。
シックスコード
メジャートライアドまたはマイナートライアドに長6度上の音が付加したものをシックスコードといいます。表記はC6、Cm6などがあります。
オンコード
オンコードはルート以外の音が一番低い音になったコードのことです。すなわち今までは一番低い音はルート、根音だったわけですが、オンコードは第3音が最低音になったり、第7音が最低音になったりするわけです。コードの構成音が最低音として使われることがよくある形ですが、構成音以外の音が最低音になることもあります。
今回はコードの構成音によるオンコードに焦点をあててご紹介します。
第3音が最低音の場合
第3音が最低音になった場合はこのようになります。
第5音が最低音の場合
第5音が最低音になった場合はこのようになります。
第7音が最低音になった場合
第7音が最低音になる場合はこのようになります。
ちなみにルート以外の音が最低音になったコードの形を「転回形」と呼びます。ルートが最低音のものを「基本形」第3音が最低音のものを「第1転回形」第5音が最低音のものを「第2転回形」第7音が最低音のものを「第3転回形」といいます。
表記の仕方はC/E、ConGなどがあります。
オンコードがどのように使われるのか、例を一つ上げてみましょう。
例えばD→A/C♯→Bm→F♯m/A→G→D/F♯→G→Aといったように最低音(ベース)が一音ずつ下がったり、上がったりしています。
これは俗に言う「カノン進行」と呼ばれるものです。これはヨハン・パッヘルベル(1653~1706)が作曲した『カノン』という作品から来ています。
聞いたことある方も多いのではないのでしょうか。
最後に
今回はsus4コード、シックスコード、オンコードについてご紹介しました。では今回の問題です。前回と同じでコードネームからコードを楽譜に書いてください。
次回はテンションコードについてご紹介します。
次回↓
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