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一軍旅行について

僕は、小•中学校時代にクラスの1.5軍くらいに属していた。明るい方ではなかったが、野球をやっていたこともあって、比較的一軍メンバーとも仲良くやっていた。(野球仲間は大概一軍だった)

大学生になってから、少年野球時代の仲間たちと年1でスノボーに行くという行事があった。久しぶりに集まっても、共に白球を追った仲なので、毎年楽しく参加していた。ただ、皆が運動神経抜群なので、滑るペースが早い。凡人の僕は、簡単に周回遅れになったりしていた。

大学3年の冬。毎年の野球仲間スノボーの他に、 別のスノボー旅行の招集が掛かった。

中学時代のクラス一軍スノボー旅行である。  勿論、その中には野球仲間もいる訳だが、クラブチームでサッカーをやっていたイケメンやら、チャラ男やらも一緒である。その旅行に、最後の補欠要員として帯同が許された。

1.5軍あるあるなのだが、1軍に呼ばれた時は、アピールをしまくり、常連となれるように頑張りがちだ。無論、この旅行も気合十分で臨んだ。そして、幸いなことに「暗いけど、イジるとそれなりに歯応えがある奴」という僕のアピールポイントは織り込み済みだった。なので、イジられの絶好球が来ればヒットできるよう構えていた。

集合してから、行きの道中。「あれ、なんでお前がここにいんの?」的な件を何回もやられた。1つの定型ノリができた時点で、ヒットと言えるだろう。まずは1安打。

ゲレンデに到着してからのスノボー。皆、スポーツマンや幼少期からスノボーを嗜んでいらっしゃる人々なので、滑りに滑っていた。一方僕は、イジり辛いレベルのヘタさだったので、スベりにスベった。2打席連続凡退といったところだろう。

そして、夜の宴会。酒のキャパとくぐり抜けた修羅場の数だけはレギュラーレベルの自信があったので、僕はこの打席にかけていた。自慢じゃないが、別のスノボー旅行の時の夜の酒宴で、吐瀉物が血の味がするまで飲んで、翌日ゲレンデに出なかったこともある。

まずは、部屋で一同ヤニをぶっかます。我が一軍は僕含め全員が喫煙者という超ヘビー(スモーカー)打線であった。そして酒盛りを始める。しかし、酒量が全然少ない。なんと、レギュラー陣に酒豪が不在だったのだ。僕は肩透かしを食らった気分になり、程よい酔い方という空振り三振を喫した。

以上、4打数1安打で一軍帯同を終えた。次も使うには微妙な感じの成績だった。

今思いだすと、何をそんなに頑張ってたんだろうと馬鹿馬鹿しくなる話である。でも、楽しかった旅行として記憶されている。

その一軍メンバーのほとんどとは、それっきり会ってないし、そのメンバーで集まっているという話も特に聞かない。

一軍のコミュ力で、皆忙しくしていることだろう。


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