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【日記】ラオスで何をしているの?ー新米国連職員のぱにゃにゃん日記 Vol.03

サバイディー!リョーヤです。

さて、これまでは食を旅するイラストレーター・マンガ家の織田博子さんに描いていただいたマンガをお届けしましたが、同時並行で文章でもラオスでの生活を綴っていこうと思います。


ラオスで何をしているの?

国連世界食糧計画(United Nations World Food Programme)、通称「WFP」と呼ばれる国際機関で働いています。

世界の飢餓と貧困をなくすため、紛争地や貧しい地域での食料支援などを行っており、世界最大の人道支援組織として、2020年にはノーベル平和賞も受賞しております。もっと詳しく知りたい人は、ぜひホームページをご覧ください!

そんなWFPのラオス事務所で、プログラム(事業)を担当しており、その中でも特に「栄養」分野を担当しています。


ラオスの栄養課題

ラオスは、5歳未満の子どもの成長阻害*の割合が33%と、3人に1人の子どもが慢性的な栄養不良を抱えています。

*成長阻害は「stunting」と呼ばれ、年齢に対して適正な身長に達していない状態のことを表します。

ほかにも、急性栄養不良や鉄分欠乏症などの低栄養(undernutrition)の課題に加え、過体重や肥満といった過栄養(overnutrition)の課題も、同じ地域内、家庭内、ときには同一人物内に存在しており、こうした低栄養と過栄養が混在している状況を「栄養不良の二重負荷(double burden of malnutrition)」と呼びます。

また、ラオスは地域、民族による栄養状態の差が大きく、ある民族は「産前産後には肉を食べない」といった慣習があるなど、栄養不良の社会的要因も分析し、プログラムのなかに取り入れることも重要となります。

最も支援が必要な地域を特定し、その栄養課題を解決するために必要な活動を行うことが僕たちの仕事です。


具体的な活動内容

WFPラオス事務所では、学校給食支援、農業を通じた栄養改善、現金給付による栄養改善、気候変動による災害に備えたコミュニティのレジリエンス(強靭性)向上支援など、多岐にわたる活動を行っています。

それぞれの活動については、またいつかぜひご紹介できればと思っております!


ラオスでの生活について

一言で、めちゃくちゃ過ごしやすいです!すでにラオス大好き。

JICA海外協力隊の方がラオスに戻ってくる率もとても高いようなのですが、その理由がよく分かります。(ちなみに、ラオスは1965年に世界で初めて青年海外協力隊が派遣された国でもあります!)

なにより、食べ物がめちゃくちゃ美味しいです。こちらは「カオソーイ」という坦々麺のような味の麺。その辺の屋台で食べれば、150円ほどで食べられます。いつも海外駐在のときは自炊がメインなのですが、ラオスは外食した方が、やすく、はやく、おいしい食事が食べられるので、外食が多くなりそう・・・

「カオソーイ」麺はきしめんのような太麺で、米粉からできています。

ラオスはまだまだ東南アジアの中ではあまり知られていない国だと思いますが、ラオスのいいところをいっぱい発信して、ラオス駐在2年の間にたくさんの人にラオスを訪れてもらうことが目標です。

これからのラオス生活と仕事の発信を楽しみにしていてください!

*トップ画像はWFPラオスのホームページより。