71.試合前準備

おはようございます。


今日は、2週間ぶりのサッカーの試合です。

午後2時キックオフです。


今回は、準備について。
内容というより、考え方について。



最近、新渡戸稲造著の自警録を読みました。
理想と実現という章の中にこのような文面がありました。

僕が新年迎えるごとに最も強く心に省みることは、幼少時代の思想と今日と、どれほど隔ったかという廉である。
(中略)
かつておのれの心の、向上した時に抱いた考えて引き比べてみると、年経るに従って、むしろ堕落したことを発見するものが多くなかろうか。
(中略)
僕の世渡りの道と考えることは、低い標準の上に立っていくよりも、高い程度の所にぶら下がってゆく事にしたいと日ごろ念じている。

『自警録』 新渡戸稲造 p297-p298

ここでは、

過去の自分と比べて、今はどうなのか

という視点を持つことの大切さを説いていると思います。


特に、小さいころや学生時代に描いていた理想に対して、自分はどこまで近づけているのかをたまに省みてみることが大切だということを言っているのだと思いますが、
今回は、サッカーにおける準備に関して、過去の自分と比べてみるというところを考えました。



サッカーにおける準備は、過去の自分と今の自分で何か変わったか、そしてそれは向上しているのか。
最高の準備という理想に対して、今の自分はどこまでやれているのか。


まず、間違いなく変わらないところは、常に良いパフォーマンスを出せるようにしたいという想いがあることです。
これは、学生時代から今の社会人サッカーでも変わりません。


変わったところは、
常に良いパフォーマンスが出るわけではないと知った事

準備の仕方

だと思います。


どれだけ自分が良い準備をしたとしても、本番の試合では、いろんな変数が作用して、必ずしも自分が思い描く良いプレーができるわけではない。それを知ることで、気持ちのブレを小さくできる。またどうすればもっと良くなるのか?と自分の準備を見つめなおし、改善しようとする。そして、準備の仕方も変わってくる。という流れがあると思います。


準備の仕方に関しては、学生時代の頃は、トレーナーの指導やネット情報などを鵜呑みにして、盲目的にこれをやれば良くなると思って、実践してきました。おそらくチームの中では一番”頑張っていた”と思います。

でもそれによって、実際にパフォーマンスが上がったかどうかと振り返ると、むしろ下がっていたのではないかと思います。そして、なんであれだけやったのに上手くいかへんねんと焦燥感にかられ、どんどん他のいろんな情報をむさぼりつくしていくという負のループに陥っていました。


でも今は、情報は本当に参考にする程度で、自分で試してみて、自分の身体が良いと感じるかを丁寧に聴き取るようにしました。それで良いものは継続して残し、あまり合わないなと感じたものはどんどん捨てていくという風にしています。



結局のところ、完全に良い準備なんてわからないし、そんなものは存在しないけど、今できる範囲の最善の準備をしていくことが大事だと思います。めっちゃ月並み。



そう思うと、学生時代の準備も、ポンコツ頭なりに当時できる最善の準備はしようとしていたと思う。その方法が間違っていたけど、最大限のパフォーマンスを発揮するために、良い準備をしたいという想いは常にあったし、それは変わっていないのは良いことだな。



よし、久々の試合たのしも。


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