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ミートソースとナポリタンしか知らなかった

近くのカフェいったら、お母さんと子どもたちがたくさん入ってきて、ハロウィンにどんな格好をするかについて話をしていた。

思えば30年以上前、自分が小さいころにはハロウィンなんてなかった。豆まきやクリスマス、誕生日会はあったけど、ハロウィンはそれはそれで楽しそうだ。子どもだからこそのピュアな仮装の楽しさってあると思う。

前の会社では1年に1回、ハロウィンの時期に仮装してくるという一見「うわっ、楽しそう」な催しがあった。

が、スパイダーマンやダースベーダー、ピカチュウらがパソコンの前で顔をひきつらせながら静かに仕事をしているその光景は地獄であった。

私も地蔵のお面をかぶって仕事をしていたが、隣を見るとマントをつけたスーパーマンが顧客に電話越しに怒られていた。そのシュールさといったら、、、えもいわれぬ恐怖を感じた。

おとながやらされることの違和感といったらとてつもなかったのだ。

まあ、そんな平成生まれの催しについてあれこれ妻と話をしていたら、そういえば子どもの頃はあれがなかった、これがなかったという話になった。まず私たち夫妻が好きなアボカドがなかった。いや、あったんだろうけどわが家は知らなかった。

いま大好きなパスタも、ミートソーススパゲティとナポリタンしか知らなかった。チーズフォンデュが出てきたときは小学生だっただろうか、母を中心に気合を入れて家族で臨んだが、味どうのこうのよりそのイベント感に小躍りした。あ、そうそう、アヒージョもなんかもなかったな。

アヒージョは大学生の頃、いわゆる合コン的なやつに参加したら、場所がスペインバルで出てくる料理がどれも新鮮だったけど、平べったいお皿に魚介類が煮込まれたアヒージョが出てきたときは、「はてな、どうやって食べるんだろう?」と思った。

そしてみんなのようすを見守っていると、バケットを浸してたべていて、「ああ、なるほど、こうやるのね」と思って同じように食べようとしたら、すでに自分の分のバケットを食べてしまっていた。。だから隣の女の子に笑われながら分けてもらった。

そう考えると、祭りのような催しから食材、食事にいたるまで時代とともにバラエティに富んできているのだなと実感。でも、種類が少ない時代もそれはそれで今と同等にハッピーだったなあとも思う。

小学校の給食で出たミートソースおいしかったなあ。わたしの地域ではミートソースの給食が大人気だった。いまでもあの味を覚えている。


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