複業は学校じゃねぇんだよ

過激なタイトルですみません。一昔前にバズった某IT企業の方の名言です。


さて、本題へ。
当社は複業メディアを運営しているため、普段から複業でお仕事を探されている方とざっくばらんにお話をさせていただいています。実際に直接ご来社いただいてお話させていただくこともあれば、海外にお住まいでWEB上でお話をさせていただくこともあります。
政府が働き方改革の一環で、副業解禁をすすめているため、非常に多くの方にご登録いただいている状況です。
そんな中で、最近特に思うことあり、本エントリーを書いています。大雑把な区分ですが、複業希望の方には3つタイプが方いらっしゃいます。お持ちのスキルとどういった複業をしたいかという観点での区分です。

・スキルを持っているかつ実務経験がある
・スキルを持っているが実務経験がない
・スキルはないし、実務経験もない

1番めと2番めのタイプの方に関しては、条件次第ではそれなりに活躍していただく場を見つけることができます。問題は3番めのスキルも実務経験もないが、複業で働きたいという方が少なくないという事実です。

その日はたまたま夕方に予定していた打ち合わせがキャンセルになり、社内に戻っていた。自分宛てに複業で働きたいという方から連絡があり、誰もいないオフィスでその希望者と電話面談をした。

その女性いわく、今の仕事の給与だけでは生活ができないので、複業をしたいと。詳しく話を聞くと、ざっと以下のことらしい。

・今の給与だけでは生活が厳しい
・就業後に自宅でリモートワークがいい
・休みの日は働きたくない
・PCは持っていない
・PCはそのうち買う予定
・PCスキルはなく、できるのはネット閲覧とメールのみ
・複業で最低25万円/月くらいは欲しい

一通りお話をお伺いしたあと、条件的にご紹介できる案件は大変厳しいという事実をお伝えして、電話を切った。


日系企業の場合、特定の業務遂行に長けたプロを雇うのではなく、会社の雑務を含めた様々な業務をやってくれる人を採用する傾向が依然としてあります。
それは新卒採用文化に特に現れていて、経験もスキルもない学生を企業は採用をして、手間ひまかけて教育をして一人前に育てるという採用からの一連の人材活用方法です。これは企業側に何らかのメリットがあるためにやっていることです。新卒採用した学生が長期間、辞めないという前提であればうまく機能するため、教育研修に企業は毎年膨大な予算を投下しています。毎年毎年膨大な予算を企業は負担しているのです。

その一方で外資系企業は、特定の業務遂行に長けたプロを雇います。成果が出てればその分高い報酬を支払います。成果を出すためのスキルや知識を獲得するために、高い専門性が必要です。そこで活躍するプロは常に自身の専門性を磨くために身銭を切って投資し続けます。

複業はどちらかというと、外資系企業の採用の考え方に近く、高いスキルや専門性を企業が買うというイメージです。日本企業の新卒採用された社員のような発想で、教育は企業がしてくれるもの、わからないことは誰かが教えてくれるものと言う発想では、受け入れてくれる企業は一部の例外を除いてかなり限られてしまうと思います。

教育してもらうには逆にサービスに見合った金額を払わないといけません。

言葉が汚くてすみません。

複業は学校じゃねぇんだよ。


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