この4ヵ月で自分に起こった変化
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この4ヵ月で自分に起こった変化

総合商社から社員4人のスタートアップという全く異なる環境に身を移してから4ヵ月が経ちました。
この期間で社員は4人から6人になり、会社として2度目の資金調達を行い、Fintech Japan 2020のピッチイベントで優勝したり、Tech Crunchピッチバトル82社のうちファイナリスト6社に選ばれたりと色々なことがありました。そんな中で、表には出てこないスタートアップのカオスな日常から多くの学びと自分の中での変化がありましたので、年末の振り返りということでまとめてみたいと思います。


1. マインドセットの変化

「上から下に行く」
就活ランキングでは常に上位に入り、採用倍率も高く、給与水準も高く、歴史と実績ある総合商社を辞めてスタートアップに転職するということに対して、周囲も、そして自分自身も”無意識的に”このような意識を持っていたと後から気づきました。そしてこれが全くもって見当違いな考え方だということにも同時に気づきました。
たしかに会社の現状としては「格上」と「格下」かもしれませんが、「格上の会社で働いている=格上な人材」という方程式は成り立ちません。むしろ大企業よりもスタートアップの方がシビアな環境で、求められる水準も厳しいと感じます。一人ひとりのアウトプットが事業進捗に与える影響が大きいため「あなたは何ができるか?」ということのみが最重要です。
そして大企業での経験やスキルなどの”ストックのみ”で高いアウトプットを出せることはほとんど皆無で、新しい環境に素早く適応しアンラーンしていくことでしか「あなたは何ができるか?」という問いに答えることはできないと感じています。
・事業を前に進めるために自分に何ができるか
・組織が成長するために自分に何ができるか
常に自分にベクトルを向けて、徹底的にこれらを考え、行動し、アウトプットを出し続けることができなければ、組織のお荷物になり会社に致命傷を与えてしまう、そんな緊張感があります。逆に(Mission/Visionフィットが前提だと思いますが)こういうシビアな世界を楽しめる人にとっては最高の環境だと思います。

2. 時間への意識の変化

人生で一番価値があるものは何か?と聞かれたら、迷わずに時間と答えます。時間は全ての人にとって平等なので、アウトプットを高めるためにできることは①フォーカスと②効率化しかありません。
特にフォーカスに就いてですが、スタートアップではリソースの足りてないレベル感が半端じゃないです。「出来ていた方が良いこと」は大量に存在しており、そのどれも会社経営・事業運営として結構重要なアイテムばかりです。ですが、現有の戦力を適切に把握し、会社が生き延びるために必要な事業進捗を見極め、最も優先度が高いことにフォーカスしなければいけません。逆に他のことは捨てる必要があります。大事なことを捨てるには勇気がいりますし、間違えて捨てると後から大きな問題になるリスクも常に隣り合わせです。でも捨てなければならない。
前職時代も暇していた感覚は一切ないのですが、”会社にとって重要なことを捨てる”という感覚は持ったことがなかったので、これは大きな変化です。

3. 思考プロセスの変化

この前ある人と事業開発に就いてブレスト的に話をしているときにこんな会話になりました。

「元商社マンなんだからスキームで語っていけば良いんですよ!得意でしょ!」

その時は「そうそう、事業スキームとかで語るの結構慣れてるし、ガンガンやってこ」くらいに思っていましたが、後からyabebeと話していてハッとした瞬間がありました。

プロダクトを実現するには、抽象的な事業スキームをプロダクト構造に落とし込んでいく必要がある。

これは総合商社に関わらずファイナンス系職種(ファンド・投資銀行・FAS)や戦略コンサル等にも共通する部分があると思いますが、前職時代にM&Aなどの新規事業投資を経験してきた中では、マクロ視点からミクロ視点へドリルダウンしていくことがほとんどでした。マクロな視点から”事業を構造化”していくことで、事業の競争優位性や成長性を出来る限り合理的に説明できるようにすることが投資意思決定に不可欠でした。「商社マンはスキームで語る」というのはこういうことだと自分なりに整理しています。
一方で、実際にプロダクトを実現するということはこの間逆のアプローチだと感じています。顧客体験などのミクロな視点から”プロダクトを構造化”していくことで、抽象度の高い事業スキームを具体的なプロダクトに落とし込んでいく必要があります

無題のプレゼンテーション (3)

Crezitでは事業の構造化とプロダクトの構造化が同時並行しており、且つ相互に密接に関わり合っています。前職時代の経験から”事業の構造化”が思考プロセスの癖として染みついており、”プロダクトの構造化”のアプローチを磨いていく必要があると感じています。

最後に

1年の半分くらい海外出張に出て猛烈に働いていた2019年を終えて、2020年にはそのまま前職で海外駐在するんだろうな、良い暮らしができるし娘も英語学べるし良いかなと思っていました。それが様々な偶然が重なってCrezitに転職しました。まさにPlanned Happenstanceです。これからも「好奇心」「持続性」「楽観性」「柔軟性」「冒険心」を大切に積極的にチャレンジしていくことで道が拓けていくのだと、そう強く信じています。
最後に、Crezitが一番お世話になっている方から年末に頂いたメッセージがとても心に響いたので、結びに変えて掲載させて頂きます。

「一生をかけてもやり切れないくらい大きな、自分だからこそ、やるべきチャレンジに出会えるということは、それだけで本当に幸せだということ。そして、その山が高ければ高いほど、ずっとアドレナリンを出し続けながら、全力で頑張れる。矢部さん、村井さんを見ていると、そんな自分が登るべき高い山を見つけて、不安を抱えながらもワクワクしている、そんなふうに私には見えています。」

2020年お世話になった皆さま、本当にありがとうございました。2021年も宜しくお願いいたします。良いお年をお迎えください!

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わたしもスキです♡
取締役COO | Crezit Holding株式会社, Crezit株式会社 | 丸紅 (4ヵ国でConsumer Finance事業 / M&A) → 現在 | 与信機能のBaaSを作っています。