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原点に帰る

先日Instagramで知り合ったいけおくん(@ikea_1128)と写真を撮りに行った。

彼の写真は、心に引っかかる。何やろか。昔から彼の写真が好きだったので、いつかお会いしたいとずっと思っていた。

昨年末、初めて2人で飯を食いにいった。なぜだかソウルメイトのように似たもの同士だったので、即意気投合した。その後何度か会い、今回初めて一緒に写真を撮りに行った。

ジョイフルで昼飯を食いながら話が盛り上がりすぎて、結局撮りに行く時間はたったの1時間。

でもその1時間は濃かった。

お互いがバチバチと共鳴し合った感じがした。久しぶりに、一緒に撮りに行って面白いなと思える人に出会えた。ここ最近写真を撮れてなかった僕はうれしかった。たくさんの刺激をもらった。

彼の写真への姿勢は、まるで輪ゴムのようだった。
ピンと張ったように、静かにファインダーを覗き被写体を探す。
かと思えば、急にたゆんだように、その空間で無邪気に遊び出す。

だから彼の写真には、凛とした中に柔らかい空気感を感じるのかもしれない。
僕はその違和感に惹かれていたんだと気づいた。

彼と写真を撮りに行って、少し写真に対してたゆむことができた。今思えば僕の写真に対する気持ちは、ずっと輪ゴムの銃を構えたような状態だったかもしれない。写真への恐怖心みたいなものが少なからずあった。

でも彼のおかげで、もっと楽しんでいいんだ、細かいことは気にせず遊んじゃえばいいんだ、場所とかじゃなくて、その空気・瞬間を捉えればいいんだ、と感じた。

「写真がブレていても、心にピントがあっていれば良い写真なんですよ」

彼は帰り際にこの言葉を残し、時間ギリギリの駅のホームへ走って行った。

たった1時間の撮影だったが、写真を始めたあの頃のように、ワクワクして夢中で撮っていたあの頃のように戻れた気がした。原点に帰って、気持ち新たに写真を楽しもう。そう思えた。


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