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経営>ナンバー2の有り難みを知るとき

「ナンバー2を見つけておけばよかった…」

と社長であり友人である彼が言った。

そのわけを聴くと、

「会社がイケイケどんどんの時は、その勢いでトップダウンで何の問題もなかった。
 それが、少し事業に陰りが出始めて何か手を打たなければならなくなった時、社長の号令が利かないことを実感した…社員は笛吹けども踊らず状態だった…」と。

自分(社長)をサポートしてくれる、いわば右腕的存在の有り難さが身が染みるとはこのように有事になった時なのかもしれません。

そこで今回は、社長のナンバー2(右腕)の存在の有り難さとは何か、
そしてどのようにすればナンバー2を見つけることが出来るのか、また仮にナンバー2が見つからなかったとしたらどうしたらよいのか、
についてお話したいと思います。

ナンバー2など要らない!?

あなたの会社にはナンバー2といった存在はいますか?
大企業ならともかく、中小企業ではそれらしき人がいるようないないような、そんな感じかと思います。

社長が凄腕過ぎて、「ナンバー2なんて不要!」といった会社もあることでしょう、そういった会社は大体創業社長ですがもいますが。

いずれにしても、ナンバー2がいない理由としては、、、

見込んでいたナンバー2が期待に応えられていない

このケースは、そのナンバー2候補者が、その存在意義(価値)に気付いていなかった、自覚していなかったといった問題があるかもしれません。
あるいは、社長の任せ方が中途半端だったかもしれません。
または、頼りになると思ったナンバー2が辞めてしまったということもあるでしょう。

どんな原因にしても、ナンバー2が育たなかったなれば、社長は「ナンバー2など要らない!」と感じてしまいがちです。

しかし、「全部、自分でやる!!」と意気込んでも、長続きはしません。社長一人の力では限界はあるものです。

ナンバー2の有難さは有事の時にわかる

ナンバー2④

ナンバー2の存在が大きいと感じる時は、有事の時です。

良い時は何をやっても上手くいくものです、社長も社員も余裕をもって事業に取り組むことが出来ます。

しかし、その状況が一転したら…今回のように…

社長一人で難局に立ち向かい乗り越えていく事が果たして出来るのでしょうか?

大半の社長は「乗り切ってみせる!」と、また乗り切った経験を持つ社長もいます。

しかし、またいつ来るとも分からない「難局」を、毎回毎回乗り越えていくことが出来るかどうか…

「社長の器(能力)以上の会社にはならない」

とよく言われますが、社長一人の働きで難局を乗り越えることができたとしても、次に何か新しいことをやろうとしても、社長があれもこれもすべてやっていたら、着手するスピードが鈍く、厳しい状況から抜け出すことが難しくなります。

そんな時に、一緒に考え、行動してくれる、頼りになるナンバー2がいてくれたら…と思うのも不思議ではありません。

ナンバー2がいるのと、いないのとでは何がどう違うのか?

マインド

経営状況が悪くなってくると、ネガティブになってきます。
会社を守ることは大事であり、思いを巡らすだけにストレスも溜まりやすくなります。
そうなってくると、社長は、頭も体も、そして心も疲弊します。

「どうしたらいいのか…」

こんな状況であった場合、もし、頼りになるナンバー2がいたとしら何がどう違うのでしょう。

社長は、たとえ疲労困憊となったとしても、前を向いて行動しなければなりません。
その一方で、下した判断が正しいのかどうか、迷いも生じます。

そんな時、会社全体のことを考える、そして違った視点をもつ「ナンバー2」がいてくれれば、社長にどんなに心強いか。

『会社を良くしていくためにはどうしたらよいのか?』ついて、議論できる同志がいる、


これだけでも社長の気持ちはぐっと楽になります。
そうなれば新しい視点を持てる余裕も生まれてきます。

また、社長一人の力で動かすのではなく、会社組織で動くようにするには、ナンバー2へ権限委譲をすることです。

ナンバー2へ権限委譲することで、社長よりも上下の距離が近くなり、社員がより迅速に行動しやすくなります。
判断・決断のスピードも上がれることでしょう。

その結果、効率性、生産性のアップも期待できます。
ナンバー2の存在は、社長の単なるサポート役ではなく、企業成長していくためにも必要不可欠な存在であるとも言えるのではないでしょうか。

だとすれば、ナンバー2がいるのといないのでは何が違うのかというよりも、その存在自体が会社経営にとって、違いをもたらす違いであると認識することができると思います。

では、どうしたらナンバー2を見つけることができるのか

視点

ナンバー2はどこにいる?

ナンバー2を探す、とても大事なことです。
まずは、身近なところか探す、そして育てることをお勧めします。

あなたの考えを理解し、あなたと共に行動してくれる人は、社内にいますか?

「いるけど、能力が…」だしたら、その不足している能力とは何でしょうか?

テクニカル的なスキルであれば、後から身に付ければいいですし、その部分を補完する人がいれば事足ります。

何よりも大事にするべきことは、「考え方」です。

その人は、どんな考え方をする人なのか、どんな価値観を持っているのか、ビジネスパーソンの前に、

人としてどんな考え方を持っているのか、じっくりと話し合ってみることです。

これまで知らなかったことや、普段では見ることが出来ない部分を見ることができるかもしれません。

そして、『彼ならば』と思えるようになるかも?!

そうなれば、そのナンバー2候補者に、自分の考え方、想い、価値観をしっかり伝えることが一番大事なことであり大切なこと。

伝えるだけでなく、理解してもらえるように、そして共感し、行動を共有してくれるように行動する。

しかも、1回やればよいということではなく、何度も何度も行っていく、いわば刷り込んでいく必要があります。

しかし、そこで注意しなければならないことは、自分の想いを一方的に伝えるのではなく、相手のことを理解していくことを忘れてはなりません。

自分を理解してもらう前に相手を理解する、これくらいの気持ちで接することが肝要かと思います。

そして、最も大事なことは、ナンバー2(候補者の)人に、
「ナンバー2」である(若しくは、担ってもらいたい)ことを、しっかりと伝えること。

社長は、そのつもりでいた… でも、その人はそう思っていなかった、と言うことがしばしばあります。

明確に伝える、ナンバー2もそれを認識している、これとても大事なことです。

会社を成長させていくためにも、また社長が本来やるべき仕事をやるためにも、ナンバー2を育てることが必要です。

それでも、ナンバー2が見つからない場合はどうしたらいいのか?

ナンバー2不在のままだと、先述してきたように有事に社長は大変になります。とはいえ、いないものはいないで仕方がないこと。

では、ナンバー2が見つからない場合は、どうしたらよいのでしょうか。
そんな場合は、外部の人材を活用するのも一つ手です。

豊富な経験、知識をもったプロフェッショナル人材は、社長のメンターとなり、時にはナンバー2の代役となりえます。

先行き不透明感が続く中、社長の頼りになるナンバー2、右腕の有り難いについてお話いたしました。
お読みいただきましてありがとうございました。


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