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「顧問」と名乗る人が会社にいるけど、どんな存在なの?

企業によっては「顧問」と呼ばれる人がいます。
その「顧問」はどんな存在?と若いころは疑問でした。

その存在価値については、自分が経営者になってよく分かったので、今回は顧問について、私なりの考察を述べたいと思います。

顧問とはそもそも何?

そもそも、顧問とはどういった存在で、どのような役割をもって、どのようなことをしているのでしょうか。

顧問と言えば、一昔前は現役を退いた元役員などが現経営陣に対し助言をする人たち… でも、周りから『何やっているの?』と思われるような存在のイメージがありました。

未だこういった存在の「顧問」がいる企業もあるかもしれませんが、大半は、専門的知識、経験をもった人が「顧問」となり、経営陣を支える助言・指導などを行う「外部の専門家」が、今の顧問、

それは、企業のブレーンであり、良き相談相手、メンターで、企業の方向性、業績に寄与する存在です。


外部の顧問は、なぜ必要なのか?

マナー

専門的見地を持つ人からアドバイスや指導を受ける企業が増えてきていますが、それはなぜなのでしょう?

1. 先が読みにくい今の状況においてマネジメントの補佐役が必要である
2. 技術や法律などの専門知識を持つ人材を社内で育てる時間がない
3. 変革スピードをあげるために社内にない知見、経験をもった人材から
        の助言を求める
4. 想定外な出来事に対し迅速に対応するために外部人材の見識、胆識が
        必要である
5. リスクへの対応、トラブルの未然防止などのために外部の専門家が必
        要である

等々の理由が挙げられます。

複雑化、多様化の社会である今、持続的成長を目指す企業の多くは、たえず大小のイノベーションを起こす必要性を感じています。

企業は果敢に課題解決に取り組むものの、対処療法的なものも多く、仮に課題解決できたとしても、副作用が起きたりして新たな課題が生じているということがあります。

こうした出来事は、既存の仕組み(システム)の限界でもあると言っても過言ではないでしょう。

であれば、どうしたらよいのか?

知恵を集結し解決にあたることが重要になってきます。

そのための広く、深く、そして高い知識・見識をもった外部の専門家を顧問として活用することは有効的な手段だと考えます。


こんな外部顧問を求める・・・

「これから」未来を創るために、豊富な経験、知識をもった外部顧問は価値ある存在と話してきましたが、専門性をもった人であればそれで事足りのか? 

必要とする能力を持ってして課題に対処すれば、すべてそれで問題が解決できるかと言えば、必ずしもそうなるとは限りません。

先にも述べたように、解決の在り方が対処療法的であればあるほど(対処療法でしかないとわかって対応する時もありますが)、その副作用が生じやすくなります。

例えば、体調が悪く、お医者さんに診てもらい、薬を飲んで治ったものの、また同じような症状が出て薬を飲む…これを繰り返すと別の症状が新たに出てしまう。

こんな状態が続くとすれば、体質改善が必要である、と気づきます。
しかし、どのようにすれば、体質改善できるのか、また仮にその方法がわかったとしても改善を遂げるまでできるか、と思うのではないでしょうか。

企業も同様です。
改善、改革、変革したいと思っている、その必要性も十分認識している、でも、どうやったらそれが出来るのか、達成できるのか…。

私は、外部顧問の活用において、大事なことは、その専門知識があることはもとより、マネジメントに寄り添い、一緒になって解決方法考え、ゴールに向けて共に行動する、といった「伴走者」である人を選ぶべきと考えます。

ここが一つの(顧問人材の)断材料になると思います。

なぜならば、解決するための知識習得が目的ではなく、事業における解決が目的であるからです。外部顧問の真の活用はここにあるのではないでしょうか。

経営者の管理監督をする役割ではなく、複雑化、多様化している今の世の中で事業の成長をするためにどうあったらよいのか、それを考え実行するための一助となる存在が外部顧問です。

感受性


これからの世の中、益々不確実性の高い社会になっていくように感じます。

「絶対」ということなどあり得ないことが分かっていても、何とかしようと懸命に努力する経営者、出来ることは何でもやってみようと変化していくことを積極的に行う経営者もいらっしゃることでしょう。

厳しい社会環境の中でも、経営者・マネジメントは、社員を守り会社を維持、成長させていかなければならないという重責を担っています。

そうした中、事業の持続的成長の実現を、一緒になって考え伴走する外部顧問の登用は、経営者にとって心強い存在となります。

同時に、外部顧問が入ったことで創造的摩擦が起き、企業の成長、イノベーションとなった、と言われるようになれば、その外部顧問は顧問冥利に尽きることでしょう。

これまでの経験、知識を役立てたい、人の為になりたい、と考える経験・知識豊富で胆識ある人材は多くいらっしゃいます。

本稿が、そうした外部人材の活用の一助になれば嬉しい限りです。



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