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#思い出の曲 「Taj Mahal」JORGE BEN

勝手に時効だと思っての話

某レコードショップのバイトをしていたというお姉さんが、私がバイトをしている某出版社に入ってきた。
一番下っ端の私が文具のあるところ、資料のあるところ、荷物を発送する時のこと、などを教えることになった。
それがキッカケでちょくちょく話すようになったのだが、1ヶ月も経たないうちに辞めてしまった。
辞める数日前、私に
「私は使えないから、これ使って」
と、某レコードショップのポイントが溜まったポイントカードをくれた。
それも、かなり厚みのある枚数を。

数えて見ると3万円分あった(時効ですよね)

ラッキーはラッキーだったが、当時の私は、あんまり音楽を聴く気になれない時期だった。
バンドを解散してしばらく経ち、バイトばっかりでつまらなく思え、音楽を聴くとバンドやりたいなと思うも、バイトばっかでバンドなんかできないし、仲間もいないし、、、と、要はちょっとクサっていたのだと思う
そんなところに3万円分の某レコードショップのポイントカードが転がり込んできた。
バイト帰りにでも寄ってみようと、軽い気持ちで某レコードショップに足を向けた。

アルバム「Africa Brasil」JORGE BENが試聴機にあった

JORGE BENと言えば、あの名曲「Mas Que Nada(マシュ・ケ・ナダ)」を作った人、というくらいの知識しか当時はなく、マシュ・ケ・ナダもセルジオ・メンデス&ブラジル'66のバージョンしか聴いたことがなかった。
ボサノヴァだと何だか軽い気持ちで聴けて良いかもしれない。
と思い、試聴機のヘッドフォンをかけた。
ねちっこいギターリフから始まった。泥臭い!イメージと違う。
初っ端からかなりヤラれ、聴き入ってしまった。

そして、6曲目の「Taj Mahal」

あれ、これざっくりコード2つでできんじゃね?
完璧にヤラれた。久しぶりのアツい衝動。
アルバム「Africa Brasil」JORGE BENを持って、レジに向かった。
久しぶりの衝動買い
この日からすぐに3万円分のポイントカードは無くなった。
そしてバンドを結成する時間も仲間もいない私は、アコギとハーモニカと歌とセミアコギターという2人編成のユニットを組んだ。
字面でゆずっぽく見えるが、全然違う泥臭いユニットを。
これはまた、別な話。

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