繋がっているのは曇った空だけじゃない - Trip to Japan/Fukuoka
2023年、日本・福岡の旅の記憶と記録。
特に何の予定も無い、旅の最終日前日。
曇った晩秋の平日午後。
福岡天神、警固公園。
平日の昼間ということもあり、人もまばらな公園で少しだけ我が子と遊び、
腹が減ったので公園に隣接しているビルのレストランフロアで昼食をとり、
あらためて外へ出ると、冷たい北風が冬への移り変わりを感じさせる。
ビルの1階にあるラジオスタジオから、生放送中の音が聞こえる。
ラジオDJをまだ見たことない我が子を抱っこして、
窓ガラス越しに、あれがラジオDJって職業の人なんだ、と見せて教えてあげる。
すると、ラジオDJがこちらの視線に気付き、
見た風景を瞬時に言葉に変換するフリースタイルラッパーのごとく
「あら、かわいい!幸せそうなご家族ですねー心温まりました」
みたいなことを言ってくれた。(うろ覚え )
「あ、そうか、客観的に見てオレ(たち)は幸せなんだ。そして事実、幸せだな」
と気付いた。
そして同時に自分の「今 」の感情がラジオDJの言葉を通して「今」のリスナーのふわっと広がって、繋がっているような、不思議な気持ちになった。
何でもない、何気ない数秒の出来事だが、
旅の思い出として心に深く刻まれた(うろ覚えだけど)
なんて思いながら、清志郎の「Oh! RADIO」を脳内再生しながら、晩秋の公園歩いてホテルへ帰ったのでした。
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