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必死に 必死にマッチをすり続ける

2023年、夏の終わり、秋の始まり、そんな時期の五島列島。

初めて参加したレースで疲れた体と、打ち上げパーティーのほろ酔いと、やり遂げた充実感を感じながら、送迎担当してくれた、地元若者の助手席で運転する彼とたわいもない話をしていた。

夜の車窓は、田舎の山道らしく、何も無い山道をヘッドライトだけが進むべき未来を照らす。
深い闇。

この島も他の離島と同じように、高校を卒業するとほとんどの人が島を離れ、進学や就職で毎年、人がドカンと減る。
かつてオレも例に漏れずその一人だった。

日本の田舎はどこでも同じようなもんだとはいえ、
年々何層にも積み重なるように街は閑散としていく。

そんな世間話から、
「オレの子供の時は、この街でも夏の花火大会あったけど、何年か前から無くなったねー」
とオレ。


運転しながら彼はあっさり言った
「あ、今、花火大会復活させようと俺たち動いているんですよー」
と。

おっさんになると、ネガティブな話しには、
ネガティブな返答が返ってくると勝手に思い込んでしまっている。

「お、それいいねー」
シンプルに、なんかその感じ、いいなー。
と思った。
うまく言えないが、なんかいいなーと。

その瞬間、また来年もこのレースに戻って来ようと決めたのでした。


というわけで、次のレースはこちらです。

去年の参加時のレポートはこちら⇩

正しさばかりがまかり通る世の中ではないけれど
出来る限り善良でありたいと願う人達よ
俺はどこかであなた方に勇気付けられた人間です
教室で 踏切で アパートの部屋で
路地裏で 厨房で 怒りで震える拳の中で
コンビニで ファミレスで
グラスの底を睨み続けた飲み会で
満員電車で バスケットコートで
何かのせいにして歩き続けた川沿いで
止め処ない壮大な流れの中で 今も
吹き荒ぶ嵐に立ち向かい
丸めた自らの背中を盾にして
必死に 必死にマッチをすり続ける人達よ
例えこの人生でもう二度と交わらないとしても
因果と因果のその先で 同じ銀河の下で
どうか今日 生きててくれ

from:「日々 feat.アフロ」あらかじめ決められた恋人たちへ

というわけで、
まだまだ必死にマッチをすり続けようと思うのです。

Good Luck!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



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