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世の中には、いい加減に許されると、許された本人が一番困ることがたくさんある

車輪の国名言集、第20弾です。

だからこそ、この世界には罪を犯した人には罰を与える、というルールがあるんでしょうね。罰を受けることで罪を清算しようというふうに。法で裁かれる場合はわかりやすいのですが、そうでないときもあります。

嘘をついて相手を傷つけてしまったときとか。相手の大切なものを壊してしまったりとか。そういう場合は当事者同士で解決するものですが、これが意外と難しいのです。

許すというのは簡単そうで難しい。いや正しくは、ただ許すのは簡単ですが、お互いがわだかまりなく解決するのが難しいのです。

例えば、あなたが誰かに嘘をつかれて傷ついたとしましょう。相手に謝られたあなたはその人を許します。形だけ見れば丸く収まったように見えますが、多くの場合二人の間にもやもやが残ります。

あなたは許すと言った手前、これ以上文句を言ったり、追及しにくくなります。許された相手にとっては、悪いことをしたのにあっさり許されてしまうと、今後もあなたへの負い目を感じてしまいます。

悪いことをした側からすると、簡単に許されるよりも罰を与えられるほうが楽な場合もあるのです。そのほうが後腐れなく解決できることが多いと思います。

許すことが「優しさ」だと思われがちですが、そうでない場合もあります。簡単には許してもらえないことのほうが、相手にとっての「救い」になることもあるのです。

相手の将来のことまで考えて許すか許さないかの選択をする。これが本当の「優しさ」なのではないでしょうか。


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