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謝るな。指導者は謝るな。誰かに責任を押し付けられない立場の人間の謝罪が許される社会は堕落の一途を辿る

今日はPCゲーム『車輪の国、向日葵の少女』から。今まではすべてアニメ化されて実際に自分が見た作品の名言を紹介してきたのですが、今回はアニメ化もされてなくてゲームもやっていない作品です。

物語は簡単なあらすじくらいしか知らないのですが、「社会」や「人間」をテーマにした重厚なストーリーで、とても考えさせられる深い名言がたくさんあります。本当はいっぱい紹介したいんですが、今回その中でも印象的なセリフを取り上げました。

「謝るな」っていうのは結構強烈な言葉だと思います。しかし、ここで言う「謝るな」は、悪いことや間違ったことをしたときに謝罪するなという意味ではなく、謝罪が必要な状況を作り出すな(悪いことや間違ったことをするな)という意味だと解釈しました。

謝罪が必要なタイミングで謝らないのは、指導者としてあるまじきことですが、そもそも誰かに責任を押し付けられない立場の人間なら、謝らないといけないことをするなということです。

例えば政治家の例を挙げると、何か不祥事を起こしたときに、謝罪をして辞職するという流れが多いように思います。国民によって選ばれ、国民の代表としての役割を持つ政治家という職業は、誰かに責任を押し付けられない立場です。そのような立場にある人が、謝罪して辞めればそれで丸く収まるというのはおかしな話だと思います。

人間である以上多少間違いを犯すこともあるのは当然ですが、政治家という重い責任を持った立場の人間が、簡単に不祥事を起こすというのは異常だと思います。自分が背負う責任の重さを自覚しなければなりません。

部下の失敗は上司が責任を取れば解決することもあります。しかし、誰かに責任を押し付けられない立場の人は、自分で責任を取らなければなりません。それが辞職という形だけで許されるならば、責任の重さを自覚しにくくなり、馴れ合いや意識の低下を招きます。

今の日本の社会が堕落の一途を辿っているのかはわかりませんが、この状況が普通だと思うのは危険なのではないでしょうか。これは政治家に限った話ではなく、指導者という立場にいる人たちはずっと心に留めておく必要がある言葉です。

今日はこのへんで。明日もお楽しみに!

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