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ロマンチックなお届け物 ロマ金な出来事その2

昨年、ロマ金の金銭感覚上映があった

昨年の12月に、京都出町座さんでロマ金は先行公開されました。金銭感覚上映という通常料金をとっぱらったイベントをおそらく映画館ではじめて試みてくださいました。この金銭感覚上映のストーリーを一回頭に入れてから進めてもらえると今回の話も見やすいかもしれません。
その金銭感覚上映についてはこちらに詳しく書いてあります。

珈琲屋さんのタカちゃんのお友達から

今月の上旬、いつもお世話になっている飲み屋で働いている友人から電話がありました。
「りょくちゃん、ロマ金の上映観てくれた人の珈琲豆、届けに来てくれはったで。」
「おー!あの金銭感覚上映の時の!?秋田からの?!」
「その友達が来てる。」
金銭感覚上映の時に珈琲豆チケットをガチャガチャのカプセルに入れてくれていたタカちゃんという方のお友達が代わりに届けてくれたみたいです。そのお友達はダイチくんと言ったかな。お会いできずに残念です。届けてくれてありがとう!!
「ほな、お店に置いとくな。」
その電話のあと私はウキウキして、しばらくしてからお店に取りに行きました。

数日後にお店に行くと

友人の可愛い文字とお届け物

このような袋がお店に置いてありました。
まずこの佇まいと友人の字にぐっときて、ほっこり。

開けると、お手紙が入っていました。

まだ直接お会いしたことないタカちゃんの文字

家で豆をひいて、いただきました。

焙煎された香高く艶のある珈琲豆
この小さなミルでいつも豆をひいています。
大好きなコーヒータイム

一言で言うとめちゃめちゃ美味しかった!!吉田寮で焙煎した・・・とお手紙にありましたが吉田寮は馴染み深い場所でして、意外と近いところにいらっしゃったんだなぁと思いました。焙煎具合も最高でして、私好みの苦味と香りがとってもバランス良くて最高でした。

こういうやりとりはお金では手に入れることができない価値を生み出します。もしタカちゃんが映画を通常のチケットで観てくれていたら、我が家に珈琲豆はすぐに届かなかったでしょう。いや、おそらくその珈琲やタカちゃんを知ることもなく、飲めることも難しかったように思います。
一見、このアナログな方法は遠回りで時間のかかることのように思いますが、それが一番近道だったようにも思えるとても不思議な経験をさせてもらいました。
上映時にいただいた他の面白チケットも、それぞれの方々とやりとりをしてぜひ使ってみたいです。改めてこちらの写真を。黄色い枠が上映の時にもらったタカちゃんのお手紙です。

出町座さんはこれらのチケットを私たち監督陣に譲ってくださいました。本来は映画の興行収入はお客様のチケット料金を劇場と配給で半分に割るのですが、お金ではないものを私たちが受け取ることになり、出町座さんから私たちへのギフトでもありました。ありがとうございます!!!

秋田と京都という距離を飛び越え、私の元に辿り着いたこのコーヒー豆の物語は何年経っても心の中に残ることでしょう。
まるで、まだお会いできていないタカちゃんとすでにたくさん会話したような感覚。

実際にどこかでまた会うことを楽しみに、これからも映画を作り続けようと思います。

りょくまゆ

映画の公式サイトが出来ました。随時更新中!
ロマンチック金銭感覚公式サイト

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