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戦略デザインお作法、学んできました。①
昨年IDEO UのDesigning Strategyオンラインコースを取ったので、その学びをまとめます。
Designing Strategyには大きく2つの柱があります。この2つの柱が螺旋状に組み合わさり、戦略を作っていくことになります。
1. Strategy Process Map
2. Strategy Choice Cascade
実際のコースでは、事例2つを使って参加者それぞれがワークシートを埋める形で企業の戦略を作りました。(僕はオーガニックジュース企業を選びました)
そもそも「戦略」とは?
このコースで定義されていた「戦略」とは、
クリエイティブな行為であり、可能性を探し、1つの説得力ある選択を選ぶこと。戦略は果敢なものでなければいけない。しかし同時に現実的なものでもある。
と定義されています。少し定性的で明確ではないものの、果敢でありかつ、現実的であるという部分には共感できます。
コース内では、とにかく実行してみることを何度も念押しされます。インストラクター自体もきれいな戦略を作ったが、実行されなかった苦い体験があるそう。
リスクを取って決断されたものか?
現実的に実行できるものなのか?
が良い戦略か見極めるヒントになります。
では、さっそく1つ目の柱、Strategy Process Mapの内容をざっくり見ていきます。
Strategy Process Mapとは?
![](https://assets.st-note.com/img/1672896187394-hH8k5fnUga.png?width=1200)
Strategy Process Mapは、勝つための戦略を構築するための一連のステップを表したもので、大きく6つのステップに分かれています。
ステップ1:問題の発見
何がうまくいっていないのか?何が組織の目標達成を妨げているのか?を探すステップ。
ステップ2:戦略的な質問を作る
問題を問いに変えるステップ。おなじみの例えば、"How might we "という質問を使い、問いとして作ります。
ステップ3: 選択肢を探す
問いに答えるために、ブレーンストーミングを行います。
ステップ4.真実を見つける
何が真実でなければいけないのか?このステップでは、それぞれの選択肢やアイディアが勝つための戦略であるための条件を定義します。
ステップ5.バリアの発見
最も心配なこと、あるいは不確かだと感じる条件を洗い出すステップ。
ステップ6.テストと決定
リサーチやコンセプトテスト、プロトタイプを作成し、真実やバリアは実際にどの程度確実なものなのか、そうでないのかを学び、最後に方針を決定します。
2つ目の柱、Strategy Choice Cascadeの内容もざっくり見ていきましょう。
Strategy Choice Cascadeとは?
![](https://assets.st-note.com/img/1672897801827-Yia0u6FSbf.png?width=1200)
Strategy Choice Cascadeは、戦略的可能性(取るべき方針や解決策)の本質的な5つの構成要素を見える化するフレームワークです。戦略をアウトプットとして、関係者と共有するための方法としても機能します。
ちなみに、企業分析にも活用可能です。
ありたい姿は?
どうなったら勝利と言えるのか、何を目指すのか?売上?顧客満足度?
どこで戦うのか?
場所、顧客、チャンネル、提供サービス、生産体制、組織体制はどうなるのか?
どう勝つのか?
コストを抑える or 差別化する
能力は?
どう勝つのか?で決めたことを本当に実現できるのか?
管理方法は?
システムやプロセス、基準など戦略を下支えするインフラは?
次回の記事では、各ステップや要素について詳しく解説していきます。
IDEO Uのコースは数年ぶりに取りました。他のコースの学びもまとめてるのでこちらもご参考にどうぞ。
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