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【子どもとケンカにならない声掛けのコツ②】

次に、お子さんと一緒にいる時に親御さんの中で生じがちな心理として、「出来ないこと」「出来ていないこと」                に目が向いてしまいがちというものです。

「どうして~しないの?」「いつ~やるの?」

目の前でやるべきことややった方がいいこと、本人がやると言ったことなどがある中で、それらに手をつけず、好きなことをしているお子さんをみていると、自ずと腹の立つものです。

しかし、それを指摘しても、行動に移さないお子さんも多いものです。  それどころか、小声で「うっせーな…」「マジうざい」など、つぶやかれた日には、親御さんとしては更に腹の立つものです。

けれど、ここで反論しても、ケンカになるだけで、親子ともども疲弊し、互いに避けるようになってしまいます。

そこで大切になってくるのが、

「出来ていなこと」ではなく、「出来ていること」

に目を向けていくことです。

「”褒めて育てる”でしょ?そんなの、とっくにしっている」                  と思われる親御さんも多いと思います。                しかし、もはや「出来ていないこと」を指摘しても、親子関係が悪くなるばかりで、結局、お子さんも行動を移さないようであれば、違う手を打ちましょう。

「そうはいっても、出来ていることがみつからないんです!」

こういうお声もよく聞かれます。「以前はできていたことができなくなった。」「日に日に悪い方にいっているようにしか見えない」などなど…

親御さんのお気持ちも最もですが、ほんの小さなことでもいいのです。お子さんが「この年なら出来て当然」「将来に向けて出来ていくべきこと」という視点を一旦脇においていただき、まずは現在の生活に少しでも好ましい点や改善がみられたら、すかさず褒めていただきたい。

褒める際には、どの行動を褒めているのかを具体的に褒めていただくことが大切です。そうしていくことで、その行動を強化していきます。「お皿、洗ってくれたんだ!助かる。ありがとう。」「今日は午前中に起きられたね。一緒にお昼が食べられて、お母さん、うれしい」など、親御さんのうれしいお気持ちも添えていただくと良いかと思われます。

お子さんは最初は「は?何言ってんの?」など、こちらの誉めがいのない言葉をもらすかもしれないですが、内心は、怒られるよりは絶対にいいと感じているはずです。そのうち、まんざらでもない顔をしだし、その行動を「どうよ?」と言った様子で、自らより取り組むようになったりします。

長期のお休み、お互いに気分良く過ごすためにも、ちょっとした工夫を重ねていきましょう。そうしていく中で、家庭の中での空気は軽くなり、明るいものとなっていきます。

まずは「出来ていないこと」ではなく、「少しでも出来ていること」探しを始めていただき、タイミングをみて、具体的に言葉にして褒めていってあげましょう。

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