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グラビアアイドル推し活日記(32)高梨瑞樹写真集「乙女に花束を」レビュー

高梨瑞樹さんについては、この日記で2度紹介しているが、断片的に触れるのみで正面から取り上げることはなかった。

彼女にとって2作目となる写真集「乙女に花束を」が昨年夏に発売され、9月には写真集発売イベントも開催された。

高梨瑞樹といえば、自身のYouTubeで披露した一発芸の完コピで大バズリしたことで一躍時の人となった。
グラビアデビューは2018年で今年でデビュー6年目を迎えた。

現役大学生グラドルとしてデビューした彼女の魅力は、ファンのみならず、観る人全てを喜ばせようとすることに並々ならぬ情熱を注いでいることにある。

いかにして笑ってもらうか、楽しんでもらうかに力点を置いている。
自身のYouTubeチャンネル(チャンネル名:高梨瑞樹のみずきっす)では、バラエティに富んだ彼女の姿を見ることができる。自身のチャンネルについて、週刊プレイボーイのインタビューで次のように語っている。

「ある芸人さんのお盆ネタを完コピした動画が大バズリしたのをきっかけに、ギリギリを攻めた露出度の高いおもしろ動画ばかりを投稿するチャンネルになってしまいました。(中略)幼稚園の頃からお笑い芸人への憧れがあったので、(中略)視聴者の皆さんに楽しんでもらうことに全力を注ぎました。

(中略)部屋でスイカ割りをしたり、かき氷を早食いしたり、裸エプロンで料理をしたり。この体の張り方······芸人さんに負けていないですよね!?」

(週刊プレイボーイNo.19-20、2023年5月16日号から一部引用)

グラビアアイドルらしからぬ体の張りようである。ギリギリどころか一歩間違えれば、取り返しの付かない事態にまで発展しかねないのだが、その攻めた姿勢がきっかけで彼女の知名度が一気に上がった。

2022年、念願のファースト写真集「はだかんぼう。」を発売した。
写真集の巻末で発売への想いを直筆で寄せている。

「昔母に「あなたの笑顔は昔から変わっていない。
その顔で笑っていたら大丈夫」と言われたことがあります。

その理論でいくと、この1冊はきっと大丈夫。

ありのまま、そのままで心から楽しんで撮影できました。

私にとってすごく大切な1冊。あなたにとってもそうでありますように。

そしてあなたが「はだかんぼう」で凍えてしまった時、温めてあげられるような1冊でありますように」

前置きが長くなってしまったが、2作目の写真集をレビューしていこう。
今回のレビューは筆者の空想・妄想が多分に入り混じった内容となっていることをお断りしておく。少しの間、空想・妄想にお付き合いいただきたい。

今作品は高梨瑞樹というグラドルの素に迫り、生々しく艶やかな肉体美を切り取られている。フラワーアーティストの相壁琢人氏も参加し、彩り鮮やかな生花をふんだんに使って高梨の美しい身体に文字通り花を添えた作品となっている。
撮影場所にもこだわりがあり、清らかで豪快な流れが美しい「乙女の滝」(那須塩原市)や、雅で絢爛な造りの「宇都宮東武ホテルグランデ」、雄大な関東平野を感じさせる「渡良瀬川」(足利市)、そして彼女がが育ったリアル実家…と展開が気になるシチュエーションとなっており、海外で撮影される写真集とは異なっている。

表紙はバストアップで彼女の美Bodyが際立っている。表紙だけでも十分に決まった完璧な仕上がりである。写真集は内容もさることながら、表紙で何を魅せるかが重要である。この後の展開が楽しみな表紙となっている。

期待して損しない表紙に仕上がっている

表紙をめくると、今回のテーマの一つであるフラワーアートが登場する。グラビアで花を使う作品を見たことがなく、モデルのBodyに焦点を置くのがグラビアの基本だと思っていたが、表情と花を組み合わせるとまた異なった見せ方ができるものだと感じた。

乙女の滝でのシーンに移る。今回の作品は高梨瑞樹の素に迫るとともに、自然な動きや表情が収まっている。シャッターの切り方にもこだわっている。
乙女の滝の渓谷美と彼女の表情にも注目して鑑賞させてもらった。

次はホテルでのシーンである。表紙から数ページめくっているが、ここまで彼女の笑顔に出会えていない。彼女の笑顔には人を癒やす効果があると思いっているが、実に大人な表情が続いている。だが、ホテルのシーンにおいてはこの大人な表情がとてもよく似合っており、明るさ全開の彼女のイメージを覆すギャップが良い。衣装の黒のドレスと暗がりのホテルの廊下で魅せる、どこかもの寂しげな表情が大人の女性を感じさせる。大人な別世界へと誘ってくれるのではとの勝手な妄想が膨らんでしまった。

ところが、その妄想が現実となる。部屋に誘われ特別な時間が始まる。薄暗いライトとがより一層特別な時間を際立たせている。衣装がほどかれ、彼女の美Bodyが徐々に露になる。小柄ながら引き締まったウエストと程よい肉感が高梨瑞樹のグラビアを特徴づけており、完成度の高い作品であることを感じさせられる。いやらしさではなく、美しい女性の「素」を鑑賞させていただいている感覚である。束の間だが彼女の美Bodyを堪能できる。

美Bodyを堪能していると、フラワーアートをあしらったカットが続く。お花とグラビアの融合であるが、こうして見ていくと、どちらも平等に主張しており、高梨瑞樹本人もフラワーアートも色褪せないカットに収まっている。

夜が明けた?はずはないが、純白のドレスに身を包んだページへ移る。白のレースカーテンともマッチしている。先ほどの物憂げな表情が少し緩み、新しい物語の始まりを予感させるカットが続く。

ホテルのチャペルだろうか。差し込む光とフラワーアートに包まれた彼女、その次には森の中で木漏れ日を浴び、またどこかへ誘われているような表情を楽しむことができる。

そして、ここから彼女の実家だろうか、生活感のあるカットへと移る。
ジャージを身に纏い、地元感たっぷりの表情を楽しむことができる。撮影場所も一気に現実感のある場所と思われる。部屋のベッドで再び美Bodyが露になる。表情も少しづつ緩み、肩の力が抜け、鑑賞する側も構えることなく自然に楽しめる。改めて書かせてもらうが、美しい女性を鑑賞させていただいている。

次はどこへ誘ってくれるのだろうかと少々期待していたが、あっという間に終わりが近づいてきた。高梨瑞樹の表情、美Bodyにどっぷりとつからせてもらった。最後は笑顔で見送ってもらった。

グラビアタレントの写真集はロケーション、撮影テーマの枠がある程度語った作品が多いが、今作品は栃木県を舞台にフラワーアートを添えながら、同時に高梨瑞樹との束の間の空想旅行に連れて行ってもらっらような、特別な時間であったことを実感しながらページを閉じた。裏表紙に収まる彼女は、少し物寂しそうだったのが何とも言えない。

その裏表紙。これ以上付き合うと多分理性が崩壊する(妄想)。

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