見出し画像

通勤特急「びわこエクスプレス4号」に乗る

通勤特急びわこエクスプレスは、平日の早朝夜間帯に上り2本(大阪→草津・米原)、下り1本(米原→大阪)が運転されている。

1988年から乗車整理券方式のびわこライナーとして長らく運転されていたが、2003年6月1日のダイヤ改正で特急へ格上げされ誕生した。

運行開始当初は1日2本運行であったが、2014年のダイヤ改正で上り1本が増発され現在に至る。

683系が使用されるが、大阪発草津行きのびわこエクスプレス2号については、はまかぜ6号として大阪まで運行された後、京都方面への回送列車であったのを特急として運行しており、キハ189系が使用される。

https://www.google.com/amp/s/nihonkai.exp.jp/hm/h/biwako-liner.html%3famp=1

https://www.jr-odekake.net/train/biwakoexpress/

2024年3月16日のダイヤ改正で運行時間帯が変更されるほか、列車名を「らくラクびわこ」に変更することが決まっている。

列車名変更を前にした乗り納めも兼ねて、大阪駅から米原駅まで乗車した。

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/231215_00_press_daiyakaisei_kinto.pdf

びわこエクスプレス4号に乗車(乗車日:12月29日)

大阪駅21:36発である。
なお、先に発車する草津行きの2号は20:36発である。

側面表示

停車駅は高槻と能登川を除き新快速と変わらない。米原まで所要時間1時間25分、新快速とほぼ変わらない。683系9両編成で全車指定席の設定なので、夜間帯の着席需要を狙ってのダイヤ設定と言っても良い。


前を走る新快速米原行きが大阪駅21:30発であるが、新快速を追い越すことはなく、新快速と絶妙な距離を取りながら、所要時間も新快速と合わせるようにダイヤが組まれている。

大阪駅を定刻に発車すると、早速、北陸ロマンの車内メロディーが流れる。サンダーバード以外でこのメロディが聞けるのは貴重である。

新大阪駅を21:41に発車し次の京都まで24分。特急列車としては余裕のあるダイヤ設定である。高槻の特急・新快速専用ホームを21:52に通過した。

時折スピードを上げ、その後は惰性で走るを繰り返していた。

長岡京を通過し、京都総合車両所で待機する特急車両を眺めながら22:01に向日町を通過した。

桂川を渡る手前で自動放送が流れ、22:05に京都駅0番ホームに入線した。

22:06に京都を定刻に発車し、再び車内メロディーが流れる。ここからは能登川駅を除いて、新快速停車駅に停車していく。

新快速は京都から複々線区間の草津までいわゆる内側線を走行することが多いが、特急や貨物列車は外側線を走行する。山科駅は外側線から転線しホームに入線する。

山科を発車し逢坂山トンネルを抜けると大津に到着する。京都、山科、大津と順に停車するものの、各駅間はトンネルを越えることになる。京都から大津まで所要時間約10分である。

駅間距離も徐々に長くなっていく。京都までは大都市圏であり駅数も多いことは想像に難くない。

大津を出発すると膳所を通過し石山に停車し、瀬田を通過し南草津、草津とこまめな停車が続く。

草津から先は複線区間となる。
草津を定刻の22:28に発車する。

琵琶湖線沿線は住宅開発が進み沿線人口の増加が際立っている。停車駅が琵琶湖線内に偏っているのも通勤需要を見越してのことである。

栗東を通過し守山、野洲に停車する。野洲駅は新快速の一部が折り返す駅として知られている。野洲駅の北に車両基地が設けられている。かつては米原まで運転されていた関空特急はるかは野洲が終着である。

野洲駅

野洲駅を22:36に発車する。野洲駅を境に景色が一変する。と言っても夜間の走行のため、わかりにくいが明らかに建物の明かりが少ないことははっきりとしている。直線区間がしばらく続くためスピードが上がる。このあたりは新快速も高速で走行する区間である。

篠原を通過し近江八幡に停車する。湖東地域の主要都市であり、近江鉄道線の乗換駅でもある。

次の停車駅は彦根である。
安土、新快速停車駅の能登川を22:48に颯爽と通過した。稲枝、河瀬、南彦根を通過し22:56に彦根に停車した。すぐに発車し、23:01に終点米原駅6番のりばへ到着した。

米原駅。北陸本線の敦賀行き最終列車と接続する

乗車率の向上が課題

2024年3月16日のダイヤ改正でびわこエクスプレスは列車名を「らくラクびわこ」へ変更し、さらには運行時刻を変更され、米原行きは大阪駅19:20発(米原20:48着)となる。草津行きはこれまでと変わらない。

運行開始当初、さらにはびわこライナーが設定された当時は新快速の運行時間帯が現在よりも短かったため、21時台に設定することで夜間帯の着席需要を掘り起こす目的もあった。

しかし、新快速が早朝から深夜帯まで設定されたこと影響もあり、びわこエクスプレスの乗車率は低いように感じた。新快速電車は姫路〜米原間を終日12両編成で運転している。

3月のダイヤ改正で通勤時間帯、とくに帰宅ラッシュに運行時刻をシフトさせることで着席需要をもう一度掘り起こす狙いもあるといえる。乗車日前日から発車直前までであれば、チケットレス特急券を購入することで格安に乗車できる。どのような変化が生まれるのか注目していきたい。

683系

また、使用車両についても683系を使用するのか、両数や使用車両を変更するのか気になるところである。


この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?