BLにハマったかもしれない

恐らく僕は割と本が好きな方だ。特にマンガと小説が好きだ。今月はあまりにも精神的に参っていたせいで全然読めなかったので文庫本の小説を5冊読めるかどうかというラインだと思うが、先月、先々月は14冊読んでいた。

マンガは無料アプリや電子書籍を購入して、暇なときにちょこちょこつまみ食いのような感覚で読んでいるので詳しい数は分からないが、やっぱりそれなりの数にはなっていると思う。あとジャンプは毎週買っている。

これを多いと捉えるか少ないと捉えるかは個人の判断にお任せするが、月に10冊以上の小説を読んでいる知り合いはあまりいないので、決して少ない方ではないと自分では思っている。

そんな僕が最近改めて読むようになったジャンルがある。

それはBLである。

僕は最近、ボーイズラブを題材にしたマンガや小説の面白さに目覚めた。

念のためお伝えしておくと、僕は男で、恋愛対象は女性だ。男性に恋をしたことは、今のところはない。それでも、BLは面白い。いや、面白いというか、とても魅力のあるジャンルだと思う。

これはBLに限った話ではないが、優れた物語というのは、読み終えた後に「何かやってみよう」とか「明日も頑張ろう」あるいは「それでも生きなければ」というような、不思議な活力をくれるものだと僕は思っている。

物語の登場人物たちには、しばしば困難や障害、それぞれの悩みや葛藤が降りかかる。
それらを乗り越えて成長したり、何かを決意したり、幸せになったりする様子を見て、我々読者は心を動かされる。

BLの場合、彼らに降りかかる困難や悩みというのは、周囲(家族や友人)の目であったり、人類にとって最も普遍的なモノのひとつである愛と性がマイノリティであるということに対する不安感や孤独感、自覚した時の戸惑い、本来は性行為をする為にできているわけではない互いの身体の相性…等が挙げられる。

彼らがそのような障害を乗り越えて成長していく、幸せになろうと頑張る様子を読者として眺めていると、僕の中にも動かされるものが出てくるのだ。

男が男を好きでも、周りの理解が得られなくても、好きなものは好きでいていい。
問題や障害は2人でひとつひとつ乗り越えていけばいい。自分の気持ちを偽る必要はない。
だから、踏み出してみよう。
そういう「肯定のメッセージ」が、BLには強く込められている気がする。

なにかと複雑で生きにくいこの時代、そして生まれてこの方生きにくさを抱えている僕のような人間にとっては、まだまだ開拓していくべきジャンルだと、そう思っている。


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