クラウドファンディングの裏側とか。
現在、同時に複数のクラウドファンディングに携わらせてもらっているんですが、こちらのプロジェクトもそのひとつです。
企画者は、熱海の銀座通りに会員制シェアワークスペースを作っている 小林 めぐみ さん。
「低給料水準なサービス業従事率の高い熱海の若者に、自身のスキルアップに繋がる講座の受講券を届けよう!」
という超絶【 利他の精神 】に溢れたプロジェクトです…!!
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正直な話、今回の企画では、僕としても大きな挑戦(仮説)を持って臨んでいます。いくつかある中でわかりやすい部分を挙げると、
⚫︎ 目標金額は「300万円」にする
→ 過去に携わった企画で最高額目標を達成できるか?
⚫︎ 実利のないリターンのみにする
→ 支援者に「意味のリターン」だけで訴求できるか?
⚫︎ 企業単位のリターンを設定する
→ 募集期間中に熱海の企業を巻き込んでいけるのか?
のあたり。せっかくなので、各ポイントについて、僕なりに「仮説を設定した理由」と「イケると踏んだ根拠」を書き残してみたいと思います。
#ノウハウ流出
▼ 目標金額の設定は一番の悩みどころ
ひょんな流れでクラウドファンディングのプロジェクトキュレーター(伴走サポーター)としての仕事を請けて生活する日々になっているんですが、プロジェクト(以下 PJ と表記)の立ち上げで最も頭を悩ませるポイントのひとつが
【 目標金額設定 】
です。
高すぎてもダメで、低すぎてもダメ。絶妙なマーケット感覚を求められる部分で、どれだけ経験を積んでも最適な目標金額の設定は難しいと感じます。
この話をすると、
「オールインなら目標金額は高くしておけばいいじゃん」
とか
「いくらでもいいなら低めに設定しておけば良くない?」
みたいに言われることがありますが、
高すぎる目標だとスタートダッシュに失敗する(初週で達成率30%以下の場合だ)とその後の支援が集まりにくくなるリスクがあり、
低すぎる目標だと開始直後に目標額を達成してしまって、これまたその後の支援が集まりにくくなる。
(過去のPJでも開始5日間で目標額を突破したことでその後の支援の伸び悩みを経験しました…トホホ)
理想は【 最終週の残り数日でギリギリ達成できる目標額 】であり、このラインで設定できたときが最も支援額も伸びることになります。
そんな中で、今回の PJ では『300万円』という強気の目標設定をしました。しかも、起案者の小林めぐみさんとしては初のクラウドファンディング。客観的に見れば、かなり冒険心に溢れる設定に感じるでしょう。
ただ、僕としては達成の確信を持ってこの目標金額を提案させてもらっていて、
[クラファンの企画として]
▪️社会的な価値があって共感されやすい
▪️企画を届けたい人数に設定根拠がある
▪️助けたい人、救いたい人が明確である
[起案者自身の背景として]
▪️数年以上前から実現したい想いを語り続けてきた
▪️CAMPFIRE利用者層の半数が集まる関東圏に太い繋がりがある
▪️過去に他のクラファンを多数支援してきた(お礼支援が期待できる)
のあたりを判断材料に
「開始5日間で 120万円 ぐらいまでは支援が集まるだろう」
という仮説を立てて、そこから【 2.5〜3.0倍 】程度が最終達成額になると逆算して「300万円はギリギリ達成できる金額だ」と判断しました。
#細かいロジックが気になる方は個別に聞いてくださいw
実際、
開始5日目の終了時で「129万3,222円」の達成額だったので、最初の仮説はドンピシャ当たりました!(というより単純にめぐみさんの求心力がスゴい)
残り25日間となった今日現在で
【 150万1,222円|達成率50% 】
まで到達していて、かなり順調に支援が集まってきています🙆♂️✨
#何度も言うけどめぐみさんの想いと企画が素晴らしい
ここからラストスパートに向けて仕掛けは必要ですが、目標額としては最高のラインを設定できたのではないかなと!
▼ 意味リターンで支援は伸びるのか?
すでに超長文になってきたので、ここからは駆け足で。
今回の PJ がリリースされてから一番多くの声をもらっているのが【 リターンの独自性 】です。
一般的なクラウドファンディングでは「オリジナルグッズ」や「会員券」のような支援者(購入者)に価値(実利)のあるリターンが設定されていることが多いと思います「支援」と言いつつ実際は「購入」という側面が強い。
#これを僕は価値のリターンと呼んでます
一方で、今回の PJ で販売されているリターンは
🔸 スキルアップ講座を「熱海の若者」にプレゼントできる権
🔹 スキルアップ講座を「熱海の企業」にプレゼントできる権
の2パターンのみ。
支援者(購入者)自身には価値(実利)のないリターンしかありません。
僕は今回のリターンを【 意味のリターン 】と呼んでるんですが、意味(物語)という目に見えない価値だけのどこまで支援が集まるか。きっと意味のリターンだけでも目標額を達成できるはず。
これが今回の最も大きな仮説です。
意味リターン系のクラウドファンディングが成立する条件は
⚫︎ クラファンの主目的が資金調達ではない
⚫︎ 社会的な意味が物語としてわかりやすい
という2つ。特に前者をクリアしなければ絶対に成立しないので、今回の PJ が意味リターンで実施できたのは、会員制シェアワークスペース事業自体の初期費用にクラウドファンディング資金を一切利用しない状態を実現した 小林 めぐみ さんの経営者としての手腕そのものだと思ってます。
#偉そうに評価してすみません
#でも本当にこの条件を満たせたこと自体がスゴいんです
本来のクラウドファンディングはこうあるべき!
と思わせてくれている PJ なので、どうにか目標金額を達成したいと!!(最後まで僕も全力で頑張る!!)
▼ クラファン経由で企業を巻き込め!
長くなってきたので最後の章はサラッと終わろうと思うんですが、
今回の PJ の最大の肝は、
【 企業にプレゼントするリターン 】
だと思ってます。
つまり「講座プレゼントしてほしい企業を増やす=熱海の企業を巻き込んでいく」をクラウドファンディング通じて実現していける。
めぐみさん自身がキャリアコンサルタントとして
今までアプローチできなかった熱海の企業と繋がれる絶好の機会になるんじゃないかと密かに期待していたりします。
興味のある熱海の企業・団体・経営者は下記の応募フォームまで!https://forms.gle/H67pmpVwi8PuFK8e7
▼ 最後に!(表に見えないスゴい点)
ビックリするほど長文になってしまったんですが、最後に表に見えないスゴいところを紹介して終わります。
それは・・・
500円リターンが
一人当たり【 4個 】
支援されていること
ページでは【 支援者数18人 】としか表示されていませんが、
実を言うと【 支援個数73個 】も支援されているんです…!!
これは単純にスゴいこと…‼️
個数だけで言えば 3,000円 のリターンより支援が多いという事実は、今後の他のプロジェクトでも参考になる部分だなと!!
そんな熱海のクラウドファンディングを是非よろしくお願いします〜!!
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P.S.
熱海の厳選した商品が定期的に届く『 Atami Box 』のクラウドファンディングも実施しているので、こちらも合わせてチェックしてみてください!!
住吉屋の菊池純一さんが実施しているプロジェクトです!!
サポートしていただいたお金は、CAMPFIREパートナーの認知を広め、より多くの人にクラウドファンディングを安心して利用してもらうための活動資金として使わせていただきます。