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檸檬➡異邦人➡星新一/書くことが楽しくなるまで

昨日、noteに記事を投稿したところ、「600回連続投稿!!!」というメッセージが表示されました。ここまで続けることができたのも、いつも読んでくださる皆さまのおかげです。心より感謝申し上げます。

SNSを始める

私は、2018年01月01日から、SNSへの投稿を始めました。最初の一年間は、Facebookでした。一年間、毎日、Facebookに投稿をしました。その後、2019年01月01日からnoteを始めました。

SNS、ブログが流行り始めたころ、投稿する人ってどんな人なんだろう、漠然とそんなことを考えていました。それが今では、その当事者になってしまいました。毎日、noteを書かずにはいられない、そんな毎日が続いています。

今日は「書く」ということについて書きます。

夏休みの宿題「読書感想文」

8月の終わりに「書く」ということを考えると嫌なことを思い出します。

私が子どものころは、8月いっぱいが夏休みでした。8月最後の一週間は、夏休みの宿題に追われていました。特に、この頃になって読書感想文が終わっていないと大変なことになります。

ある年、夏休みの終わりが近づいたのに、本すら読んでいない年がありました。読書感想文を書くためにはまず、本を読まなければいけません。そこで近所の本屋に本を買いに行きました。そのときの基準は、すぐに読める本、すなわち薄い本でした。

薄い本

選んだ本は、梶井基次郎の「檸檬」でした。とにかく薄い本でした。すぐに読めると思いました。ところが、言い回しが難しく、何が書いてあるのかさっぱりわかりませんでした。仕方なく、別の本を探しに再び本屋に行きました。

懲りない私は、再び薄さだけで本を選びました。次に買った本は、カミュの「異邦人」でした。これも薄い本です。しかし、当時(たぶん小学校高学年以下)の私には刺激が強く、さらには、なじみのない外国人の名前、地名が羅列されていて、ただの殺人事件のお話程度にしか理解できませんでした。仕方なく、私は、みたび本屋に薄い本を探しに行きました。

三回目に出会った本が、星新一の本です。やっと理解ができ、無事に読書感想文にたどり着きました。また、このときに星新一に出会えたおかげで、本を読む習慣もできました。

書くことが楽しみになってきた

その後、「檸檬」も「異邦人」も部屋のどこかに追いやられていました。それを何かの片づけの際に見つけたのは、20代のはじめです。少しのことで喜んで、ささいなことでイラついていたそんな時期でした。

やっと、「檸檬」の「えたいの知れない不吉な塊」や「異邦人」の「太陽が暑すぎたから…」その一言がイメージできるようになっていました。その後「異邦人」は、気に入って何度も読み直しました。

今日、書店に行くとカミュの「ペスト」が平積みにされていました。その横に、関連書籍として「異邦人」が並んでいました。

あれから40年以上が過ぎ、やっと書くことが楽しくなってきました

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