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ライフスタイルを支援に活かす⑵(アドラー心理学入門講座第4回より)
04月11日(木)から早稲田大学のエクステンションセンター中野校で向後千春先生の「アドラー心理学入門講座」が始まりました。今回もそこで学んだことを障がいのある方への支援場面でどのように活用できるか実践報告を交えて考えていきます。
第4回目のテーマは「自分自身を発見する~ライフスタイル」でした。noteでは、まず私のライフスタイルについて書きました。次にそのライフスタイルを職場でどのように活用しているかということを、会議の開催を例にして書きました。昨日はライフスタイルを知ることが障がいのある方への支援の第一歩であるということを書きました。今日はその2回目です。
前回は障がいのある方の支援をするにあたり、基本情報を収集する際、アセスメントシートを利用するのが一般的である。ただし、アセスメントシートは支援者の枠組みで作られた物であり、シートを埋めることにとらわれると、利用者の実像がつかめないことがある。そこで、利用者のライフスタイルに注目してはどうだろうか、ということを書きました。今日は、実際にどのようにしてライフスタイルをつかむかということを書きます。
ライフスタイル診断はいくつかの質問項目に応え、その結果からライフスタイル別に分類をします。しかし、障がいがあると、質問に上手に答えられないことがあります。そこで講義で聞いた、向後先生の話をヒントにしました。講義では、次のように話がありました、
感情を発動するには目的がある
感情はライフスタイルが脅かされたときに発動する
支援者に利用者の感情に注目するよう提案をしました。利用者が悲しそうな場面、怒っている場面、楽しそうにしている場面をたくさん集めてもらいました。利用者が泣いたり、イライラしているときは、今この状況からいち早く逃れたいということです。逆に楽しそうに笑っていれば、この状況をいつまでも継続したいということです。
まず、利用者に直接聞きました。それも一人の支援者がが聞くのではなく、場面を変えて複数の支援者が聞きました。ご家族にも話を聞きました。ケース会議では日中活動の様子、グループホームの様子、外出中の様子、様々な支援者に語ってもらいました。利用者によっては在学していた学校にお邪魔して話を聞きました。そうやって集めたエピソードを分類をしていくとその利用者の人となりが見え、その利用者がどのように生活したいのかが見えてきます。それをその人のライフスタイルととらえます。
障害者総合支援法では、どこで誰とどのように暮らすか、それを自分で選択する権利があるとうたっています。それはまさしくライフスタイルをさすものです。ゆえに支援はライフスタイルを尊重するということです。
明日は、実際にどのようなエピソードがあり、どのように分類したかを紹介してこの話を終わりにします。
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