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会議でのふるまいにみるライフスタイルの違い(アドラー心理学入門講座第4回より)

04月11日(木)から早稲田大学のエクステンションセンター中野校で向後千春先生の「アドラー心理学入門講座」が始まりました。今回もそこで学んだことを障がいのある方への支援場面でどのように活用できるか実践報告を交えて考えていきます。

第4回目のテーマは「自分自身を発見する~ライフスタイル」でした。昨日のnoteでは、私のライフスタイルについて書きました。今日はこのライフスタイルを実際の場面でどのように活用しているかを書きます。

まず、ライフスタイル診断の質問項目を一つ紹介します。これは14問ある内の11番目の質問です。

イベントや行事についてはどう対応しますか。
 (A)必要最低限参加する
 (B)幹事を手伝うことが多い
 (C)自分から企画することが多い
 (D)利益がありそうなら参加する

昨日のnoteで私は14問中13問が(D)と書きました。唯一、上の回答だけが(C)になります。理由は、人の企画した行事に参加して残念に思うなら自分で企画した方が良いということからです。

さて、障がいのある方の支援場面では、支援者が集まりケース会議を開きます。私の場合、当然、自分で会議を開催することが多くなります。なぜなら、自分で思うように進行できるからです。しかし参加しなければいけない外部の会議もたくさんあります。そんな時はライフスタイルで学んだことを活かして予防線を張ります

このライフスタイル診断では(A)から(D)の4タイプに分類するだけでなく、「対人関係優先」か「課題優先」かにも分かれます。Dタイプは課題優先にあたります。その反対にリーダーシップをとりたいCタイプは対人関係優先です。このCタイプだと思われる人が進行する会議とDタイプの私が進行する会議はそのゴールに向かう過程に大きな違いが出ます。

障がいのある方の支援方針を決めるケース会議のゴールは、より良いサービスを提供することです。そこは共通認識としておさえることができます。ただし、Cタイプと思われる人が進行するケース会議では、支援するチームをしっかりと固めて情報共有に力をそそぎます。それに対して私の進行する会議では、とりあえずサービスを試してみて、それに対して関係するチームで協議をします。ゆえに支援の過程でチームのメンバーが変わることもあります。

ライフスタイルを知る前は、情報共有に時間をかける人たちに対してイライラ感情をむき出しにしていました。でも今はそんなことはありません。あらかじめ対人関係優先型の人が主催する会議においては、参加者に事前資料の提出を提案し、それに対する質問もお願いします。また「■■と▲▲の件についてはあらかじめご本人、ご家族の確認をとっておいていただけますか」と、呼びかけるようにしています。これが予防線です。

すべての人が私の提案に答えてくれるわけではありません。私を頼って資料を提出してくれる人はAタイプかなぁ、私との関係を大事にして資料を作ってくれる人はBタイプかなぁ、おまえに指示されたくないと資料を絶対に作ってくれない人はCタイプかなぁ…そんな想像もできます。また、なによりもそのように楽しんでいると会議でもイライラしなくなります。

ライフスタイルを知ると相手の行動が予測でき、良好な人間関係を作れるようになるといいます。おかげで会議でぶるかることが少なくなりました。

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