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ライフスタイルに生きる勇気をもらう(アドラー心理学入門講座第4回より)

04月11日(木)から早稲田大学のエクステンションセンター中野校で向後千春先生の「アドラー心理学入門講座」が始まりました。今回もそこで学んだことを障がいのある方への支援場面でどのように活用できるか実践報告を交えて考えていきます。今日は前ふりです。

第4回目のテーマは「自分自身を発見する~ライフスタイル」でした。ライフスタイルを用いたライフスタイル診断はアドラー心理学における技法のひとつです。今回はワークで自分自身のライフスタイルを確認したのち、向後先生からそれぞれのライフスタイルの説明および、ライフスタイルの定義について説明がありました。

まず、ライフスタイルについて説明をします。講義ではライフスタイルは性格よりもダイナミックなもので、自分がどこに向かってどう動くのか、人生目標のようなものである。さらに人が集団において所属を確保するために選ぶ最も有効な戦略であると説明がありました。

ライフスタイルは4種類に分類されます。私はDタイプです。このDは「driver」のDです。判定するときのポイントが14点中13点のかなり密度の濃いDタイプです。Dタイプはどのようなタイプかというと、無意味であることが嫌いで、優秀でいたいと思うタイプです。けして優秀なのではなく、ただ優秀でいたいと思い続けているだけです。

今日は、私のDタイプについて書きます。2015年01月、私のライフスタイルがⅮタイプだということがわかったとき、私は大変救われた思いがしました。私はこれからもこのままでいいんだ(自己受容)そう思えた瞬間でした。

それ以前、私には苦行と思われるようなイベントがありました。親戚との付き合いです。たとえば、自分の親戚の集まりや奥さんの実家に行くといったようなことです。親戚の家に行くと言われます。たとえばそれはこんな言葉です。

「いらっしゃい、今、お寿司買いに行っているから、とりあえず、ビールでも飲んで待ってて。」

親切心で言ってくれた言葉も私にとっては悪魔のささやきでした。

ライフスタイルを知るまで不思議でした。なぜあらかじめ寿司を買っておかない、なぜただビールを飲んで時間をつぶさなければいけない、なぜ何もしないで待っていなければいけない…。

そんな私に対して家族や周囲のみんなは冷たく言いました。

「そんなにせこせこしてたら早く死ぬわよ」
「いいわよ行って、こっちはみんなでお寿司たべるから、好きにしなさい」

やがて私は回遊魚、マグロの生まれ変わりなんだと思うようになりました。マグロは泳ぐことを止めたら死んでしまうと聞いたことがあります。私は動くことを止めたらしんでしまうんだ、勝手にそう思っていました。

それがライフスタイルに出会って、私みたいな人が普通にいるということを知りました。ライフスタイルを知った日、私はマグロの生まれ変わりからヒトに変わることができました。

ライフスタイル診断は以下の書籍で詳しく紹介されています。
人生の迷いが消えるアドラー心理学のススメ/向後千春(技術評論社)


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