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CPL フィルターを使ってフォトスポットで撮影してみた話#1

CPLフィルターは光の反射を調整できるフィルターで、空気中のチリなどによる乱反射を抑え被写体本来の色を再現したり、コントラストを強調したり、水面の反射を抑えたりできるフィルターですが、作例を探してもフォトスポットで撮影した写真を見つけることがなかなかできず、CPLフィルターを使ってそうだけど表記されていなかったりします。
そこで、自分でCPLフィルターの効果を活かせそうなフォトスポット探して実際に撮影してきました。
良い場所を見つけて撮影したら随時ご紹介していこうと思います!
今回ご紹介するのは吾妻山菜の花畑 二宮神社お池 の2カ所です。

1.青空をより鮮やかにする効果を活かして撮影

神奈川県にある吾妻山菜の花畑 は冬から春にかけて菜の花や桜、夏から秋にかけてはコスモス越しに富士山を撮影できるスポットです。
頂上の公園まで駅から歩いて25分程度ですが、約300段の階段を登らなければなりません。運動不足なうえ、底の浅い靴で登った僕は右脚に強烈な痛みを伴いながら帰ることになってしまいました笑

さて、この場所で撮影したCPLフィルターありなしの写真がこちらです。

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CPLフィルターをつけて撮影することで空をより鮮やかに、そして雲をくっきり写すことができました。
この写真は35mmレンズを使用たのですが、広角気味のレンズだと太陽の位置とフィルターの角度によっては空の色にムラが出てしまうので注意が必要です。
またCPLフィルターの効果はカメラの光軸に対して90度の位置に太陽がある時に最大になります。
被写体に対して横から光が当たっている時間帯がより効果を出しやすいです。
サン・サーベイヤーという太陽の軌道を確認できるアプリがあるので、何時頃に現地に行けばCPLフィルターの効果を活かした撮影ができるかあらかじめ調べることができてとても便利ですよ。

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望遠レンズの圧縮効果を活かして富士山を大きく写すと迫力が増します。
前枠を回転させてCPLフィルターの効果を最大にしたもの、半分にしたもの、最小にしたものを比較すると空の色と空気のかすみ具合の違いがはっきり出ています。空気中のチリやゴミによる光の乱反射が軽減されることで、富士山の山肌や手前の山の色がしっかりと出ていますね。

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効果最大

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効果半分

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効果最小

それぞれを並べて比較したものがこちらです。

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これまでLightroomのかすみ除去機能を使用してきましたが、値を大きくしすぎると写真全体に影響が出てしまっていたので今後はCPL フィルターを活用していこうと思います。

1.反射を抑える効果を活かして撮影

CPLフイルターの効果が一番分かりやすいのが水面の反射を抑える撮影です。水面に対して30~40度あたりで効果が最大になり、反射して見えなかった水中の魚などが撮影できます。
あきる野市にある二宮神社お池は透明度が高く、池の底まで見えるのでCPLフィルターを使って撮影すると、鯉が泳いでると言うより浮いている様な写真になりました。透明度の高い海に浮かぶ船などの撮影に使っても良さそうですね。

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完全に反射を取り除けない場合もありますが、CPLフィルターがあるのと無いのとでは雲泥の差があります。モネの池でも撮影してみたいです。

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今回使用したCPLフィルターはtokyo grapherのRF-CPL Filterです。
16層(両面)反射防止マルチコーティングを施しCPLの性能を落とす事なく一般的なCPLフィルターよりも光透過率を高め、極限まで薄く使いやすさを追求した回転式のフィルター枠を使用する事で、最高レベルのCPL(Circular Polarized Light Filter)高性能偏光フィルターとなっています。

今後は東京都内のフォトスポットでの撮影でも活用して作例とともにご紹介していきますのでお楽しみに!


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