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「無理解なのに熱心な人」が傷つける 010

こんにちは。「このはな療育室」の、さつきです。

タイトルの言葉は、
佐々木正美先生の表現を拝借したものです。

発達障害の子どもたちを傷つけるのは、
「無理解なのに熱心な人」だ、と先生は表現されています。

発達障害のお子さんが困っている様子を見て、
サポートしたい、
なにか力になりたい、と
周囲にいる大人はきっと思うことでしょう。

しかし、大人の一方的な価値観で
対応すると、
お子さんをさらに苦しめてしまうことがあります。

「対応」する前に、
なぜお子さんはこの場面で困っているのか、
どのような特性が背景にあるからなのか、、、、

まずは、困っている原因であるお子さんそれぞれの特性を
「理解」することに努めなければなりません。

「理解」してから、対応をかんがえる
この順序が必要不可欠です。

たとえば、療育室でこんなことがありました。

朝のあつまりの時間に、じっと座っていられず
机をガタガタとうごかしてしまう。
すぐに「対応」しようとすると、
机が動かないように、大人が抑えたり
机をとりはらってしまったりするでしょう。

しかし、お子さんの様子を観察していくと、
興味を持ちにくい場面では、
机を動かして、感覚を入力することに没頭しているということが
「理解」できました。

その理解に基づき、
お子さんがいつでも感覚入力できるように、
机の引き出しにざらざらしたシートを貼り付けて
触ることができるように工夫し、
足置き場にも、型段ボールをはりつけて、
足裏からも感覚入力ができるようにしました。

このような、理解からはじまる対応ができるように
私たちも常に、お子さんの様子を観察し、
その行動の背景にある特性の理解に努めています。







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