スタンフォード大学名誉学長が教える本物のリーダーが大切にすることー③

第3章:誰が誰のために仕えるのか?奉仕としてのリーダシップ

リーダーシップの究極は奉仕 

「組織の生産性」が最大となるようにするリーダーシップ。すなわちリーダーシップとは奉仕」である。通常のリーダーシップの定義は、道を指し示し、メンバーを率いていくというニュアンスが私の中にもあるが、これも十分大事ではあるとは思うが、これはまだ私が、数人のチームを率いるリーダーとしての立場であるからかもしれない。

 この著者の方は、おそらく多くの中のトップになられた方であるので、リーダーの役割が大きくなればなるほど、その下で困難な仕事に立ち向かっているのは、多くのメンバーであり、彼らが最大効果的で生産的になるようにするのがリーダーとしての役目である。よって彼らの仕事環境を整えるということを奉仕という言葉に変えて語っている。

 私自身、多くの部下が気持ちよく働けるようにする、必要な知識は何なのかを助言する、教育資料を作るみたいなことはやってきてはある意味部下に対する奉仕では?と問われればそうかもしれない。昔は独りよがりで自分でなんでもできると思った時代もあったが、そんな時代に比べれば私も少しは成長しているのではないかと考える。

奉仕するときに注意すべきこと

 ただ、本業で組織の生産性を上げるために、奉仕するのはいいことであるが、ある程度の地位になると、本業以外のところからも様々な依頼が来るが、これについては「No」という勇気を持てと言っている。私みたいなまだまだ修行の身であれば、もし本業以外の仕事があればそれは、すべて学びにつながっていくと考えるが、たくさん受けて、マルチタスク化することで本業をおろそかにしてしまう結果となれば言語道断であると言っている。あくまでも自分の成長軸において本業へのシナジーが感じられる時だけYESと答えよということだ。

心の持ち方

すべては「奉仕している」という感覚は心の中では重要ではあるが、行動として「奉仕している」みたいなことを出しすぎてしまうのもよくないと感じる。日々「感謝」の気持ちを持ち、「危機的な状況」の時は自らが率いていくようなリーダーになっていきたいと感じる。

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