カバー画像

Waterhuman株式会社

こんにちは、本間です。
ようやく法人登記手続きが完了し、会社ができました。
その名は、『Waterhuman株式会社 / Waterhuman Inc.』です。


↓前回の記事はこちら↓


起業するにあたって、一番苦労したのは会社名を決めることだったかもしれません。そこで今回は、「会社名の由来」と「ビジョンとミッション」について書きたいと思います。


会社名の由来

実はこんな名前でも結構たくさん意味を込めているので、その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

1. 水は方円の器に随う
この故事の出典は孔子です。四角い器に水を入れれば水も四角い形になり、丸い器に水を入れれば水も円形になるように、人も環境によって良くも悪くもなるということの喩えです。
私はこの故事から転じて、「ビジネスを通じて日本の社会を変えることで、人々をより良い方向に導くことができる」という信念を抱き起業しました。

2. 上善は水の如し
こちらは老子の生き方に関する言葉です。前後の文章を含めて現代語に訳すと、「最上の善は水のようなものである。水はあらゆるものに恵みを与えながら、争うことがなく、誰もが嫌がる低い方へ自然に流れていく。」となります。
私が作る会社も、老子の考える水のような存在にしていきたいと考えました。

3. 相転移
相転移とは、水が氷になったり、水が水蒸気になったりする現象のことです。水は色々な形をとりながら世界中に存在しています。
氷になるととても硬く、水蒸気になるととんでもないエネルギーを放出する水のように、状況に合わせて柔軟に姿を変えながら社会と結びつくことのできる会社を作っていきます。

4. 水を差す
水を差すというと、邪魔をするという意味合いの方が強いでしょうか。ただし、私がここで用いているのは、山本七平の『「空気」の研究』内で語られるような"水を差す"です。人々、特に日本人は今回のコロナウイルスのように、対象を臨在感的把握によって絶対化することで"空気"を醸成し、自らが作り出した空気によって支配されてしまいます。空気による支配を阻止するには対象を対立により把握すること、それこそが水を差すという行為なのです。稚拙な例ですが、「コロナウイルスもやばいけど、実際インフルエンザもやばいよね」というようなことです。
私は社会の空気に流されることなく、自分たちが正しいと考えることにフォーカスして事業を行っていきたいです。

5. シンプル
水は無味無臭です。そのシンプルさ故に、様々な物質と交わることができます。水のシンプルさは、日本の和の世界観を構成する様々なデザインに用いられています。例えば枯山水は、石の組合せや地形の高低などによって水を表現しています。
会社のロゴは最も一般的なフォントであるHelveticaを使用し、シンプルなデザインにしました。

6. RH
自分の要素もさりげなく入れました。Waterhuman←ど真ん中にrhがありますよね。これ、本間 亮(ホンマ リョウ)のイニシャルです。

他にもまだまだありますが、あんまり多くても伝わらないので、ここらへんでやめておきます。
ちなみに、由来を説明するのが面倒くさい時は「水上スキーをやっていたから」とそれっぽい感じでかわすこともできます。笑

画像1

ビジョンとミッション

ここからは会社の中核となるビジョンミッション、そしてそれらが意味することを書きます。会社名の由来と重なるところも多いです。


Vision
社会の淀みを解消し、 価値が循環する社会を作る


Mission
従来の価値観を再定義し、全ての人々が新しい形で
価値を創出できるサービスを設計する


私は2025年問題と呼ばれる社会課題を解決したいと考えています。
2025年は、日本の人口最ボリューム層である団塊の世代が後期高齢者(75歳以上)になる節目の年であり、2025をきっかけに医療を始め日本の社会保障制度が崩壊していくと言われています。あと5年しかありません。

どうやったらこの問題を解決できるのか、足りない頭で必死に考えた結果、シンプルなことに気付きました。
高齢者が価値を生み出すことができればいいのではないか
よく聞く論調として、団塊の世代は高度経済成長の一番いい時代を生きて、年金などもギリギリもらえそうでズルい、というものがあります。
確かに生まれてからずっと不景気な時代を生きている私たちからすると羨ましいと考えてしまいがちですが、思い出してください。"水は方円の器に随う"。

2025年問題は、断じて団塊の世代が悪いわけではありません。そういう社会の構造になってしまっているだけなのです。
より詳しくいうと、高齢者が価値を生み出せない社会構造になっているのです。
そのため価値が高齢者のところで留まり、若者に循環していかない。これが2025年問題の本質だと思いました。

そこで私は『社会の淀みを解消し、 価値が循環する社会を作る』というビジョンを掲げました。
2025年問題以外にも、例えば大企業の内部留保の増加なども価値の循環を妨げていると考えています。
日本が多くの社会課題を乗り越え、もう一度国際的な競争力を手に入れるために、Waterhumanは社会の価値を循環させるための事業を起こしていくつもりです。

ミッションはビジョンから一つ抽象度を下げ、『従来の価値観を再定義し、全ての人々が新しい形で価値を創出できるサービスを設計する』としました。
中でも最も重要なのは、従来の価値観を再定義するという部分です。

Googleの元CEOであるエリック・シュミットが共著者として名前を連ねる『How Google Works』の中で、エリックはこう語っています。

21世紀初頭の現在の状況は、19世紀の封建的経済から工業化経済へとバトンが渡ったときの状況に似ている。産業革命以前の、19世紀の経済を特徴づける組織は「邸宅」だった。邸宅は人材やサービスの需要を生み出し、地域経済を支えていた。
一方産業革命後の20世紀を特徴づける組織は「企業」に変わった。自動車メーカーのGMはその代表格だ。電力、水、そしてブルーカラー労働力が手に入るようになるといった要因が重なった結果、工場での大量生産が始まった。多くの人々が安定したキャリアとそこそこ裕福な中産階級の生活を手に入れた。
21世紀に入り、経済活動のハブとしての企業の立場を脅かしているのは「プラットフォーム」だ。プラットフォームは企業とは全くタイプの異なる経済的ハブだ。
企業と消費者の関係は一方通行である。対照的に、プラットフォームは消費者やサプライヤーと双方向の関係を築く。アマゾンが消費者に何をするかを勝手に決めるわけではない。消費者がアマゾンに自分たちの求めているものを伝え、アマゾンがそれを調達するのである。消費者には発言権があり、プロダクトやサービスの評価を通じてそれを行使している。

21世紀初頭の現在、顔を上げるとすぐ5Gの実用化に伴うIoT機器の爆発的な普及が待ち構えています。少し先を見渡すとAIが人類の知能を超えるシンギュラリティが来ると言われています。さらに先に目を凝らすと、バイオテクノロジーによって寿命や遺伝子をコントロールしている人類が見える気がします。

そんな変化の時代に、従来の価値観に囚われて事業を行っているのでは短期的には成功できてもすぐに消えていってしまうと私は考え、価値観を再定義する必要性を感じました。
今まで価値がなかったものに価値を与えるということは大変困難なことで、とても大きな挑戦になると思いますが、そこに取り組んでいく覚悟をミッションの中に込めました。

その視点を私に与えたのは遠野 宏季さんの「22世紀の臓器売買」でした。遠野さんありがとうございます!

以上、長くなってしまいましたが、簡単にまとめたものをホームページで見れるので飛ばした人は以下リンクからホームページ覗いていただけると嬉しいです!


終わりに

現在一緒に会社を作っていく仲間を探しています!
次回は入居しているオフィスなどについて書こうかな。もし興味ある方がいらっしゃいましたら是非フォローしてください❗️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?